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次世代リーダー養成塾に参加

2010年5月25日

次世代リーダー養成塾に参加
「地域医療を考える」こころざしの提言から
社長のレポートが取り上げられました。

 

詳しい内容は以下。

(2010年 夕刊デイリーより引用ここから)

 

地域医療を考える⑨

次世代リーダー養成塾「こころざし」の提言から

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日向市富高 島原俊英(47)

 

今回、地域医療に関する3冊の本を読んで、医療の現場の実情を知ることができました。

まさに現状は医療崩壊というにふさわしく、大変な危機感を感じました。

そのことが、医療費抑制策と医師不足からきていることも初めて知りました。

 

医療を受ける側である住民の認識不足と厚労省やマスコミの誤った情報伝達が重なり、医者と患者の軋轢(あつれき)や意思のモチベーション低下につながっていることも知りました。

勤務医の意外な低報酬や過重労働の実態も改めて認識しました。

 

そうした中、地域の医療を守るために早急に取るべき対策は山ほどあります。

国、県、市町村、そして住民、それぞれの立場で医療崩壊の問題に対して正面から向き合い、それぞれが何をなすべきかを考えるべき時にきています。

私なりに考えたことを以下にまとめてみました。

 

まず、医師不足の問題です。

救急医療、産婦人科、小児科の医師の不足という偏在の問題もありますが、外科や内科も含めて医師の絶対数が不足しているようです。

医科大学の定員を増やすことが決まりましたが、約20万人不足しているという医師不足が解消されるまでには、20年、30年の歳月がかかります。

 

アメリカのように、普通の4年生大学を卒業した後、4年間で医師を養成するメディカルスクールのようなものをつくる、医師国家試験を年2回にするなどして、医師になるための扉をもっと広げることも考えないといけないと思います。

 

しかし、それも時間がかかります。

 

まずは、医師資格を持った高齢者や女性医師の就職を勧めることだと思います。

そのために、制度的な整備が早急に必要となります。

医師の定年延長や育児と両立できる仕組みや施設の整備です。

 

そして、今、早急にできることは、医師をさまざまな方面からサポートし、雑務から解放するスタッフを現場に投入することではないでしょうか。

患者さんの総合的なケア、フォロー、マネージメントを行い、医師には治療に専念してもらうということです。

ただし、医療費抑制により、スタッフを雇用する余裕があるかという問題もあります。

ここに公的新を投入して人の採用に関しての資金補助を行うべきだと思います。

 

勤務医の不足を開業医がカバーするという考え方もあります。

日向市の1次救急センターは午後7時30分~同9時30分の間に診療を行っています。

このことによって3時救急の負荷が軽減できます。

これからは、学校、大型ショッピングモールなどの施設が余ってくることが予想されますので、医療センターをより身近なところに設置し、1次救急のために開業医の応援をいただくのは、いかがでしょうか。

ただし、ここにもいくらかの公的資金投入はひつようとなってきます。

 

つぎに医師の医療現場離れの問題です。

ここにも、医師不足と医療費抑制からくる過酷な労働条件が勤務医を苦しめているという原因があります。

さらには、医療訴訟に象徴される医師と患者の対立の問題があります。

医療問題を医師側だけの問題として、医療不信を募らせ、バッシングを行う関係の根底には、教育やコミュニティーの崩壊と同じ原因があるように思われます。

 

個人の権利のみを主張し、すべてを他人任せ、他人のせいにする風潮を反省する必要がありそうです。

個人的な都合で夜間診療を利用するコンビニ受診。

掛かりつけ医を持たずに飛び込み出産をするなどのモラルの低下も医師の負担を増加させています。

治療に必要なのは、医師と患者の信頼関係だと思いますが、個人主義の行き過ぎがそれを破壊しているのではないでしょうか。

教育の見直しとコミュニティーの再生によって、社会的なモラルの問題や倫理観や生死観の形成を考え直す必要があると思います。

 

私の父は平成20年の10月に中皮腫で亡くなりました。

その時に医療の限界を感じました。

検査や治療への不備も感じました。

もっと最先端の治療が受けられたら、とも思いました。

しかし、それは、医療に100%を求めすぎているのかもしれません。

人は必ず死を迎えます。

100%の安全はありません。

死と向かい合い、死を受け入れることも必要かもしれないと思います。

それがなければ、医師との対立を増長し、信頼関係を損なう結果になるのではないでしょうか?

 

自治会のなかに、お医者さんも参加して医療や福祉・介護の問題を話し合い、力を合わせ助け合う部会をつくってはどうでしょうか。

地域のお医者さんとともに、地域医療について率直に話し合う場を設ける必要があると思います。

今、大切なのは、医師との信頼関係を築き、共に地域医療を再生する役割をそれぞれが果たすことではないでしょうか。



 

(2010年 夕刊デイリーより引用ここまで)