今回は「インドの衝撃」です。平成20年6月度の課題図書です。
 
1.インドのエネルギー
 本書を読んで、あらためて今のインドが持つパワーを感じました。電力事情の悪さ、工業化の遅れ、識字率の低さなど多くの課題を抱えているものの、IT部門を主軸とした成長や、それを支える高等教育など国を引っ張る牽引力の力強さも大きな脅威を感じました。20年後には、日本を超えて中国・アメリカに次ぐ世界第3位の経済大国となり、30年後には中国を抜いて世界で最も人口の多い国になると予想されています。
東洋経済の記事では、国の経済発展はそれを支える労働力と消費購買力の生み出す20歳から40歳の人口の多さによるところが大きく、どの先進国もその時代を2回ずつ経験してきたといいます。それを経済のエンジンと呼んでいます。中国・ブラジル・インドはまさに人口のエンジンがはまっている時代にあるといえます。それに貧困によるハングリー精神と旺盛な消費意欲が加わり、日本の高度成長期と同じ軌跡をたどっているようです。また、ITを使う仕事の自由度が飛躍的に高まったことにより、「世界経済の競技場が均されてフラットになり」爆発的なエネルギーを生み出しています。
 
2.高い志
 そして、このエネルギーや熱気を生み出している根底には、今のインドの人々の高い志があるのではないかと感じました。「自分のためではなく、家族や、地域、そして、インドのために勉強をする」「インドの発展のために貢献したい」バンガロールのIT企業のトップから、ビハールで貧困から抜け出そうと必死に学ぶ若者まで、同じ思いでみんなの思いを背負って精一杯努力をしているようです。具体的に「この人たちのために、自分は頑張る」と思う対象を持ち、「あの人のようになりたい」と明確な目標を持ち、迷うことがなく、生きているように見えます。
 さらに、政治におけるインドの人たちの姿勢をみると、日本が失いつつある気骨や自国に対する強い誇りや強烈な自負心を感じます。自主判断をする権利や主権を守ろうとする気概を感じます。
 
3.消費中毒
 しかし、インドも日本と同じ道をたどっているような気がします。清貧の精神を大事にし、お金とは別の精神的な価値を大切にするとはいいますが、消費中毒は確実に進み、都市の核家族化は個人主義を促進していくのではないかと思います。大量生産・大量消費を追い求め、お金と時間の価値が追い求められる。豊かな生活が営まれ、高学歴な人々が増え、少子高齢化が進み、成熟した国家となる。先進国の経験を教訓にして、インドはどういう国づくりをしていくのか、これからが正念場ではないでしょうか?
 
4.インドに学ぶこと
 日本はすでに、人口が生み出す熱気やエネルギーの総量では減少期に入っています。それではどうやって国際間競争に勝っていくのか?それには、再度高い志をもった人材を育てるしかないと思います。第一章でインドのエンジニアが言っていた「テクノロジーがテクノロジーを呼び新たなテクノロジーの革命が起きるということほど、うれしいことはない。」「世界一厳しい日本のユーザーの要求にこたえることで技術レベルがあがり、世界のスタンダードとなることは非常にやりがいがある」というようなしっかりとした志と誇りをもったエンジニアを育てること。そして志向性を同じくする人たちが集まり、自発的に取り組み、創造を生み出す仕組みを作っていくことが大事だと思います。
ITの時代ではあってもテクノロジーの役割はますます大きくなっていくはずです。世界の抱えるエネルギーや環境の課題を解決するためには、越境的なネットワークにより、技術的なイノベーションを起こしていくことが最も有効な手段であると思います。
 
 世の中の変化の速さには驚かされます。 
こころざしでは、いつも「リスクをとってチャレンジしよう」、といっています。釜の中の蛙になってはいけないと思っています。如何に環境が変化し、求められている製品や技術が変化しているのかを、感じられなければ、従来のやり方に固執し、自ら変化をすることを厭うようになってしまいます。正しい危機感がないと、現状に安住してしまいます。しっかり未来を見据え、常に変革し、挑戦し続ける会社でありたいと思っています。
Change & Challenge !!
以上

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プロフィール

島原俊英

名前: 島原 俊英
(しまはら としひで)
年齢: 1962年11月23日生まれ(47歳)
家族: 妻、息子、リーフ(ミニチュアダックス)
趣味: スポーツ全般 & 読書
特技: 少林寺拳法 3段

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