発明起業塾

2010年12月16日 07:00
            

 

 以前、“発明起業塾”というものに通っていた時期がありました。
 
 発明家の藤村靖之先生を講師として、 半年くらいかけて、技術に偏らずに事業戦略とセットになった、事業になる発明を生み出すトレーニングをするものです。
 
 従来の延長線上で仕事をこなしていれば、会社が存続するという保証はありません。 下請けに徹して、いいものを作っていればいくらでも仕事が入ってくる時代は終わりました。
 どう作るかを極めてきた日本ですが、何を作るか?何のために作っているのか?を、考えなくてはいけなくなりました。
 
 大学に面白い研究ネタ(シーズ)があるから、それを事業にできないか、というアプローチもあるでしょうが、それよりも、社会にこういう課題や困りごと(ニーズ)があるから、それを技術力や発想力で解決できないか、ということから事業を生み出す事の方が大事だと思います。
 
 発明起業塾では、“未来に点を打て”という事が言われます。現在の延長線上で考えるのではなく、こうありたいという未来を描き、それと現在とのギャップを埋めるのが、発明である、という考え方です。現在の流行や先端を追いかけるのではなく、本質的に必要とされる事を発想しようという事です。
 発想の手掛かりとして、考え方の出発点を次のように提示しています。
「憤り」「辛さ」「悲しさ」「慈しみ」「7代先」「今の生活」「社会の阻害要因」「夢」「歴史」「好き」「未来に点を打つ」などです。
 
 さまざまな発想法やユニークな考え方を教えて頂きましたが、半年間のセミナーの中でもとても面白かったのが、一泊二日の合宿です。泊りがけで、ビジネスモデルをひねり出します。そしてそれを事業計画にし、みんなでプレゼンテーションをし合い、コンペを行うというものです。
 
 3人一組で徹夜に近い状態で、アイディアを出し合います。 50のモノ系、50のサービス系のビジネスモデル案を捻出し、それぞれ一つずつに絞り込みます。それを事業計画に仕上げて、プレゼンテーションをします。そして、みんなで採点をし合います。その時の採点の基準が10項目あり、社会性、時代性、特許性、ステキステキ、ビックリ、価格、機能、売れる、儲かる、立ち上がる、という項目です。各10点の100点満点での評価です。
 
 イノベーションの大切さが盛んに言われます。しかし、そのための時間を生み出し、訓練をしているのかは、疑問です。 考え方を変え、行動を変え、まさに“未来に点を打つ”ということに、挑戦をしていかなくては、日本のモノづくりはますます厳しくなるばかりだと思います。
以上
            

 

“こころざし”平成21年1月分課題レポートは、山田昌弘氏の「 新平等社会 希望格差を超えて 」でした。その時に提出した私のレポートを以下に掲載します。
 
1.格差拡大はあるか?
 資本主義自体が、差別化の競争、アイデアや知恵の出し合いの勝負ですから、常時変革や革新は大事ですし、環境変化への対応も必要ですので、自然とその力の差により格差は生じてくると思います。産業間、業種間、企業間、地域間など様々な格差が生じると思います。また、個人の間でも同様に社会性や地域性などの原因から生じる格差があります。
しかし、これらのものが自由な競争の結果として拡大していいものではありません。一定の制限や制約条件の中での自由であるべきです。なぜなら、経済はすべての人の幸福を追求するためにあるべきだと思うからです。一部の人が独占をしていいものではありません。
 
 アメリカの現状を見ると格差が拡大しています。それは、消費拡大による経済成長や経済性のみが重視されているからではないかと思います。そして、アメリカからの要求に従って、日本もグローバル化という名目のもと、無制限の国際競争に巻き込まれているように思われます。基本的にグローバル化・アメリカ化による格差拡大は起こっていると思います。全世界調達を行うグローバル企業が地域内の循環を破壊して、地方経済は壊滅的なダメージを受け、大きな格差が生み出されていつと思います。
 
2.格差は良いものか?
著者は、格差が出現すること自体は良いことでも悪いことでもないと言っています。格差を生み出す自由な経済市場を肯定することと、市場の自由の結果生じた格差を肯定することは別の次元だ。「格差があって何が悪い」といった総理もいます。しかし、これは政治の責任を放棄する発言だと思います。基本的に自由な経済市場は良いことだと言っていますが、金だけの獲得競争が進み、各国や地域の歴史や文化、慣習や無視した自由競争は真の豊かさを生み出すものとは思えません。そして、経済社会の持続可能性を阻害する要因となると思います。
 
3.豊かな社会とは?
 少なくとも、医療と教育の機会は、すべての人に与えられるべきだと思います。安心して生活ができて、安心してチャレンジができるということが、社会の活力を生むと考えるからです。
 
【自由で規制のない「市場」は最適に資源や労働を分配し、能力のある人々の自由な発想や意欲を引き出すすぐれた制度である。市場原理の副産物としての「社会問題」の発生、環境問題、資源問題、】との文章がありますが、この市場原理主義を改めて考えなおすべきだとおもいます。一部の人間の能力に頼るのではなく、より多くの人の知恵を活用する社会であるべきだと思います。
 
 自然は、人間社会のように欲望のままに強いものがすべてを取り尽くしてしまうということはなく、うまくバランスをとり、循環を作り出しているといいます。考え方や価値観の多様性は保証されるべきかとは思いますが、人間の浅はかな知恵に全て任せてしまうのはいかがなものかと思います。特にすべてのものが“お金”に換算されて、すべてのことがお金で解決できてしまうという考え方を生んでいることが問題を大きくしていると思います。
 
現在の格差を生み出している根源は、金融資本主義ではないかと思います。経済の血液としての金銭の大事さを否定するものではありませんが、お金が支配する社会が人との比較、格差を生んでいるのではないでしょうか?もっと多様な価値観を大事にしていかなくてはいけないと思います。物質的だけではなく、本当の意味での豊かな社会を作るためにも。
 
地域経済を成り立たせるためには、経済至上主義ではうまくいかないと思います。 資本を投下して利益を生み出し、それを再投資をする仕組は確かにうまくできています。 しかし、目的は人間の幸せな人生なのに、金にだけ絞った価値基準では偏りが出るかと思います。 特に現代はそれが行き過ぎているのではないでしょうか? もっと精神性を大事にする必要があると思います。 
以上

社員への手紙 その14

2010年12月14日 06:00
            

 

今回は、平成14年11月30日に書いた12月分の手紙です。
 
拝啓
 本格的な冬の到来で、朝晩の冷え込みが厳しくなりました。
 しかし、空気がすんでいるせいか、朝のピリッと引き締まった空気もおいしく、夜の星空もきれいに見えるこのごろです。今年は寒くなるのが早いようですがお身体には十分お気をつけください。
 11月6日に経営方針発表大会を行いました。今年の経営計画書を皆さんにお渡ししましたが、従業員の皆さんはもちろん、ご家族の皆様にも是非ご覧になって頂きたいと思います。
 
 先日、飛騨の高校の先生が宮崎に講演にいらっしゃることがあり、食事をする機会がありました。その先生は当時校内が荒れて満足な授業すら出来なかった学校に赴任し、自然学習と農業教育を取り入れた簿記・経理教育で税理士試験11年連続全国最年少記録などをつくるなど生徒の一人ひとりが自信を取り戻し高い目標に挑戦する校風を作った方です。最近読んだその先生の本の中から一節を紹介したいと思います。
 
『 世の中には、様々な価値観がある。だから“成功とは何か”という問いに対しては千差万別な答えが返ってくるに違いない。私にとって人生の“成功者”とは奉仕の精神の持ち主であるかどうかである。奉仕の精神とは、善意と愛情を支えとして、相手の立場にたって仕事に取り組み励むことである。もう一つはその仕事に誇りを持ち、喜びや満足感・生きがいを感じているかどうかである。
 
「能力とは心の状態である」、心のあり方や動機付けによっては、人間は急激に変化する。「私には出来ない」「やってもしょうがない」と自分には能力が無い・このくらいでいいやとあきらめや妥協をしていた人でも何かをきっかけとして精神が高揚し「私にもやれるかもしれない」「いや、やらなければならない」と発想を転換するとき、向上心が芽生え、意欲が生まれ、努力をいとわなくなり、工夫を凝らすようになる。
人間は、「やれる」と考えるとその通りにできる。「やれない」「まあいいか」と思ったらやれないし、達成感や自信にもつながらない。「やれる」と自分を信じたものだけがやれるのである。どんな職業に対する適性もやる気と努力、訓練の継続によって育てられる。生きる姿勢が定まり、性格が変わると何事もできるし、能力が向上していくのである。 』
 
先生の本を3冊紹介します。
  ① それでも学歴を追い求めるのか   森均著 産能大学出版部刊
  ② やる気をおこす奇跡の大逆転教育  森均著 産能大学出版部刊
  ③ やる気を起こす”新逆転教育     森均著 産能大学出版部刊
 
今年もあと1ヶ月となりました。終わりよければ全て良し。皆様と共にいい年を迎えられますように!                                  
敬具
 多くの生徒を育て、実践してきた先生の言葉だけに、とても説得力があります。 誰にでも可能性はある。 人がその気になった時にできない事はない、という事、生徒に納得できるように話して聞かせ、独特のやり方でその能力を引き出しています。
 “感動とロマンとリズム”でやる気を生み出す手法も素晴らしいですが、学歴ではなく、その人に会った将来を早いうちから見つけてほしいという、森先生の思いが伝わるから人が育つのだと思います。 見習いたい考え方と姿勢です。
以上
 

渋沢栄一氏の生き様

2010年12月13日 07:30
            

 

 2011年1月号の致知の“新連載 日本を創った男たち”に渋沢栄一氏の記事が載っていた。 今、文庫本で渋沢栄一氏に関する本を読んでいるので、すぐ目にとまった。
また、氏の著書、『論語と算盤』も、これから読もうと“ツンドク”をしている。
 
 なんと昔の日本人はたくましかったのだろう。 なんと限りないバイタリティにあふれていたのだろう。 江戸の封建国家、鎖国の時代から、いっきに近代国家への大転換を図り、新しい国づくりをしてきた私達の祖先の高い志と行動力には驚嘆する。
 
 渋沢栄一氏は、様々な企業を立ち上げている。その数は、五百ともいわれるが、その設立に関わった企業は驚くような数で、そして現在も続く名だたる企業ばかりだ。
 
 なぜ、このような事がなしえたのか、どういう思いで生きていたのか? 今歴史の大きな転換期にあり、私達の祖先から学ぶべき事は非常に多い。 今、日本全体が引きこもりといわれ、活力が足りないと言われる。 時代が大きく変わろうとしている現在、明治維新で新しい仕組みづくりに挑戦をし続けた先達の思いや心を知る事は大きな励みとなり、指針となる。
 
 どの企業を立ち上げる時にも、一筋縄ではいかない。 幾度も大きな壁にぶつかり、危機を乗り越えて事業を成功させている。 多くの人に反対され批判されて、それでもやりとおせたのは、それが私利私欲からではなかったからだと思う。 国全体の事を考え、利益の前に産業振興を考えたからだ。
 三菱の岩崎弥太郎から、自分と組まないかとの話があった際も、その申し出を断ったという。 この時手を組んでいれば、渋沢財閥をつくり日本の財界を牛耳る事が出来たかもしれないが、そうしなかった。 
 “士魂商才”といわれる通り、筋を通して、生き抜いた人だったようだ。
 
 関わった業種は多岐にわたり、日本経済のあらゆる分野の基礎を築いた人だが、その中で人づくりにも力を注いだ。
「人の道を正しく身につけていなければまっとうな経営はできない」
「仁義道徳を実地におこなってみたまえ。商工業を営めばあえて無理な争いをせずとも、利はおのずから懐に入ってくる」
 と経営者の心構えも説いている。
 そして、リスクを取って新しい事業に挑戦する事の大切さを説き、“大正維新の覚悟”の必要性を説いている。 “守りに入るのではなく、攻め続けろ”、と叱咤激励している。
 
 今一度、彼の考え方(論語と算盤)に学んで、生き方を手本にしたいと思う。
以上
            

 

 ある時、研究室で、バイクの免許を取る事がはやりました。
 
 私は、自動車の免許しか持ってなかったので、原付バイクしか乗れなかったのですが、周りに影響されて、免許を取りに当時の運転免許センターがあった松橋まで、何回も通いました。
 まずは、中型免許からです。お金がなかったので自動車学校に通わず試験場でとりました。これは比較的容易に取れました。2回くらいで合格をしたと思います。調子に乗って、そのまま限定解除だ!と、大型免許を取りに行きましたが、世の中そう甘くはありません。 何と、合格するまでに8回も通いました。それでも、周りがみんな合格をしているので、不思議とあきらめの気持ちは起きませんでした。いつかは合格するだろうと、通い続けました。
 
 さすがに、750ccのバイクになると、事前審査、急制動、一本橋、見通しの悪い交差点での小回り左折、どの課題も一発ではうまくいかず、ひとつひとつクリアする事を目指し、友達に大型バイクを借りて工学部構内の道路で課題を練習しては、試験場に通いました。そして、やっと8回目にやっと合格をしました。
 
 しかし、当分は、50CCのバイクに乗っていました。そして、念願のナナハンへ。 ホンダのCB750Fの中古車に乗りました。 低速域からスムーズな加速と安定感で、ほとんど上のギアを使うことなく、自分のような初心者にもとっても乗りやすいバイクでした。 でもじつは、このバイクの性能はすばらしく、そのうちの何%つかえていたのか? 下宿と大学の間を通うだけの、お買いものバイクとして乗っているような状態で、とってももったいない使い方でした。
 
 当時、バリバリ伝説が大流行りで、熊本の金峰山に走りに行っていた友達もいました。
巨摩郡や聖秀吉などの強烈なキャラクターに魅せられた若者がどれだけいたことか。 峠を攻める事はできませんでしたが、私も町中で少しだけライダーの感覚を味わっていました。
 
 もう少し年がいったら、大型バイクにゆったりと乗りたいな、と思う今日この頃です。
以上
 
 ところで、昨日は、ドリームプランプレゼンテーションの大会が東京のJCBホールで行われました。 すべての出場者の方が、感動的なプレゼンテーションを行いました。 それを聴きながら、いま自分に、それだけのプレゼンテーションができるのか? 自分は多くの人の共感を得る事ができるようなしっかりした夢や志をもっているのか? 自問自答しながら聴いていました。 多くの方が、自分の人生を輝かせる夢や目標を持てるといいなあ、と心から思いました。 ドリプラの報告は、あらためて書きます。

プロフィール

島原俊英

名前: 島原 俊英
(しまはら としひで)
年齢: 1962年11月23日生まれ(47歳)
家族: 妻、息子、リーフ(ミニチュアダックス)
趣味: スポーツ全般 & 読書
特技: 少林寺拳法 3段

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