“こころざし”平成21年1月分課題レポートは、山田昌弘氏の「 新平等社会 希望格差を超えて 」でした。その時に提出した私のレポートを以下に掲載します。
 
1.格差拡大はあるか?
 資本主義自体が、差別化の競争、アイデアや知恵の出し合いの勝負ですから、常時変革や革新は大事ですし、環境変化への対応も必要ですので、自然とその力の差により格差は生じてくると思います。産業間、業種間、企業間、地域間など様々な格差が生じると思います。また、個人の間でも同様に社会性や地域性などの原因から生じる格差があります。
しかし、これらのものが自由な競争の結果として拡大していいものではありません。一定の制限や制約条件の中での自由であるべきです。なぜなら、経済はすべての人の幸福を追求するためにあるべきだと思うからです。一部の人が独占をしていいものではありません。
 
 アメリカの現状を見ると格差が拡大しています。それは、消費拡大による経済成長や経済性のみが重視されているからではないかと思います。そして、アメリカからの要求に従って、日本もグローバル化という名目のもと、無制限の国際競争に巻き込まれているように思われます。基本的にグローバル化・アメリカ化による格差拡大は起こっていると思います。全世界調達を行うグローバル企業が地域内の循環を破壊して、地方経済は壊滅的なダメージを受け、大きな格差が生み出されていつと思います。
 
2.格差は良いものか?
著者は、格差が出現すること自体は良いことでも悪いことでもないと言っています。格差を生み出す自由な経済市場を肯定することと、市場の自由の結果生じた格差を肯定することは別の次元だ。「格差があって何が悪い」といった総理もいます。しかし、これは政治の責任を放棄する発言だと思います。基本的に自由な経済市場は良いことだと言っていますが、金だけの獲得競争が進み、各国や地域の歴史や文化、慣習や無視した自由競争は真の豊かさを生み出すものとは思えません。そして、経済社会の持続可能性を阻害する要因となると思います。
 
3.豊かな社会とは?
 少なくとも、医療と教育の機会は、すべての人に与えられるべきだと思います。安心して生活ができて、安心してチャレンジができるということが、社会の活力を生むと考えるからです。
 
【自由で規制のない「市場」は最適に資源や労働を分配し、能力のある人々の自由な発想や意欲を引き出すすぐれた制度である。市場原理の副産物としての「社会問題」の発生、環境問題、資源問題、】との文章がありますが、この市場原理主義を改めて考えなおすべきだとおもいます。一部の人間の能力に頼るのではなく、より多くの人の知恵を活用する社会であるべきだと思います。
 
 自然は、人間社会のように欲望のままに強いものがすべてを取り尽くしてしまうということはなく、うまくバランスをとり、循環を作り出しているといいます。考え方や価値観の多様性は保証されるべきかとは思いますが、人間の浅はかな知恵に全て任せてしまうのはいかがなものかと思います。特にすべてのものが“お金”に換算されて、すべてのことがお金で解決できてしまうという考え方を生んでいることが問題を大きくしていると思います。
 
現在の格差を生み出している根源は、金融資本主義ではないかと思います。経済の血液としての金銭の大事さを否定するものではありませんが、お金が支配する社会が人との比較、格差を生んでいるのではないでしょうか?もっと多様な価値観を大事にしていかなくてはいけないと思います。物質的だけではなく、本当の意味での豊かな社会を作るためにも。
 
地域経済を成り立たせるためには、経済至上主義ではうまくいかないと思います。 資本を投下して利益を生み出し、それを再投資をする仕組は確かにうまくできています。 しかし、目的は人間の幸せな人生なのに、金にだけ絞った価値基準では偏りが出るかと思います。 特に現代はそれが行き過ぎているのではないでしょうか? もっと精神性を大事にする必要があると思います。 
以上

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プロフィール

島原俊英

名前: 島原 俊英
(しまはら としひで)
年齢: 1962年11月23日生まれ(47歳)
家族: 妻、息子、リーフ(ミニチュアダックス)
趣味: スポーツ全般 & 読書
特技: 少林寺拳法 3段

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