“こころざし”平成21年4月分課題レポートは、三枝匡 & 伊丹敬之 共著 「『日本の経営』を創る」 でした。その時に提出した私のレポートを以下に掲載します。
 
1.はじめに
 まず、伊丹さんと三枝さんの日米の企業経営に関する深い洞察力と「日本の経営」に対する熱い思いを感じました。そして、私たちが企業や地域を発展させるためには、組織や地域・経営資源の独自性を認識し、それを最大限に生かす戦略を組み立て、熱い心で展開していくことが大切だと感じました。
 
経営者人材が枯渇してしまい、それが、「日本の経営」の弱体化を招いているというのが、二人の著者の共通した認識です。企業・地域・家庭等あらゆる団体や組織で、この“経営者人材”が育たなくなっていることが様々な問題を招いているような気がします。この本を読んで、次世代リーダー育成塾“こころざし”を立ち上げたときのことを思い出しました。工業による県北地域の産業振興を図るという目的で“工業振興ビジョン”を作った時に、その産業振興をはかるためには、
 
まず高い志をもった地域のリーダーを育てる必要があるのではないか?現状に強い危機感を感じて、リスクを取ってチャレンジする使命感や高い志を持つ人材が必要ではないか? 机上で学ぶだけの塾ではそういう人材は育たない。様々な団体や勉強会はあるが、今から新しい塾を立ち上げる意味はどこにあるのか?等の議論を人材育成分科会の中で繰り返し行いました。この本を読み進める中で、企業や地域を発展させる経営者や起業家に必要な要件やそういう人を育てるための条件について再考しました。これからの“こころざし”での学び方や、企業の経営層を育成していくための参考にしていきたいと思います。
 
2.経営者人材の要件
 企業や地域を率いるリーダーとして大切なことは、何でしょうか。三枝さんは、経営者人材の要件として、「論理性(戦略性)」プラス「熱き心」を重視すると言っています。その論理性に関しては、事業ストーリーを作る力と説明しています。戦略作りのところに力点があるようですので、その前にあるべき「理念やビジョン」は、大前提として考えているようで、文中での言及はありません。本来はこれを明確にするところから始まると思います。
何のために事業を行うのか、ありたい姿を描いて、協力者に語ることが、最も大切なことだと思います。そのためには非常に広い視野と高い視点で考え、本質的なものをしっかりとらえる洞察力が欠かせないと思います。その上で、三枝さんの言う現場の一人一人の社員にまで落としこめる戦略ストーリーを描いていくことが大切だと思います。
 
もう一つ、「熱き心」をあげています。本文中では熱き心は生来のキャラクターで鍛えようがないと書かれています。しかし、心を育て、主体性を育て、使命感や責任感を育てていけば、自分がやらなくてはいけない、という気持ちになり、熱い心につながっていくのではないかと思います。
「組織を熱くする」という話の中に「マインド連鎖」という考え方が説明されています。“一般社員を含む人間の心や厚さ、事業へのコミットメント、そして自律性が大きな意味を生んで、それによって社員の目の輝きが違ってくる。”と書かれています。心を育てていけば、おのずと熱い心も育ってくると思います。経営者は、自ら燃えていかなくてはいけないと思います。こころざしの目標は、自ら燃える人をふやしていくことですね。
 
3.経営者人材が育つための3つの条件
 経営者人材が育つための条件を3つあげています。「高い志」「仕事の場の大きさ」「思索の場の深さ」です。 
 
「高い志」は一流の人と付き合い、高いレベルの環境に身を置くことで得られるのではないでしょうか?居心地のよい場所にいて、同じ考えの人としか付き合わないようでは高い志は生まれにくいと思います。一流の人の考え方に触れ、憧れをもち、自分もそうなりたいと考えることが大事だと思います。「仕事の場の大きさ」は、与えられた今の仕事を懸命にこなし、頼まれたことを断らずに挑戦していく中からより大きな仕事を与えられるチャンスを得ていくことだと思います。「思索の場の深さ」は、歴史観・人間観・世界観を育てることを意識して、多くの人と出会い、多くの本を読み、学び続けるしかないと思います。
 
4.県北地域の活性化のために
 “こころざし”は、その3つの条件を提供できる塾だと思います。1年目の活動で、かなりその可能性が見えてきました。2年目は、より具体的な活動を進めていかなくてはいけないと思います。新しいことを行うにはリスクが伴います。“リスクの死の谷”を越えられるか?“覚悟をきめて果敢に挑戦をする”ための準備をする年にしていきたいと思います。
 
三枝さんの著書『戦略プロフェッショナル』、『経営パワーの危機』、『V字回復の経営』も、読みましたが、非常に具体的で、現場に密着した視点で、しかも物語仕立てで分かりやすい本ばかりです。 本質的な事に切り込み、シンプルにまとめる事は、かなり深く思索していなければできない事だと思います。この3冊は経営のバイブルといえる3部作です。
 
 課題図書にも大きく心を動かされました。
以上

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プロフィール

島原俊英

名前: 島原 俊英
(しまはら としひで)
年齢: 1962年11月23日生まれ(47歳)
家族: 妻、息子、リーフ(ミニチュアダックス)
趣味: スポーツ全般 & 読書
特技: 少林寺拳法 3段

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