こころざし、平成22年10月度の課題図書は、ビジョナリーカンパニー③ / ジェームズ・C・コリンズ 著 でした。
 
1.衰退の5段階 
 今回の課題図書、ビジョナリーカンパニー衰退の5段階を読み終えて、なぜ衰退の過程を細かく分析する必要があるのか、少々疑問に思った。組織の衰退を早い時期に見つけ出し、進路を転換させるということだと思うが、自社がどういう状況にあるか?という事が問題では無くて、自社で大事にすべき事が守られていないために衰退への道をたどっているという事自体が問題である。その根本的な問題についてまず考えるべきであり、常に自問すべき事であると思う。
 
2.道に迷う方法 
 道に必ず迷う方法というものがある。そのための3つの条件とは、以下である。①自分がどこに行きたいのかわからない。②自分がどこにいるのかわからない。③目的地までの道順を書いた地図を持っていない。
つまり、これらのものを事前に準備していれば、道に迷う事はない、ということだ。起業した当座は、しっかりとした理念やビジョンを描き、それに向かって進んでいたのだが、道を進むうちに、どちらへ向かうのか忘れてしまった。また、自社の存在価値は何なのか?いま自社はどういう状態にあり、何を求められているのか?という事が市場や客先の目線から考えられているのか?そもそも道を間違っているのではないか?どこかに迷いこんでいないか?根本的なところで間違っているのではないか?
衰退の段階を細かく分析する事は、どこで道を間違ったのか、地図のどこにいるのかを考える様なものだと思う。もっとも大事な事は、行く先はどこなのか、そもそもの理念やビジョンに沿った経営ができているのか、という事を考えることではないのか?
 
3.規律という事 
 成功から生まれる傲慢、規律なき拡大路線、リスクと問題の否認、一発逆転策の追求、転落か消滅という5段階があるといわれるが、どれも原理原則に逆らって、自社の都合のみで動いた結果ではないか?
 規律という事は規則やルールを守るという事もあろうが、理念や基本的価値観に沿った行動を守る、原理原則を外さず行動するという事を言っていると思う。そのためには、企業内で自社の理念を大事にして、その浸透に全力をつくすという社風や企業文化が大事になると思う。
 
4.3方よしの経営 
 本書の付録の事例が非常に参考になる。
ディミッコは、「事業は進化していかなければならず、その際に基本原則が揺らがない様にしなければならない。顧客への関心を高め、顧客の要求をつねに進歩のきっかけにし、社内の判断基準を確立した事が進歩を促すカギとなった」といっている。また、ブレーク・ノードストロームは、「顧客サービスの最優先、改善への情熱、起業家的な労働観、等の基本理念を維持し、進歩を促す」としている。
 100年企業が世界で最も多いといわれる日本企業が大切にしてきた3方良しの思想と経営姿勢は世界に通じるものだと思う。経営者が常に謙虚で、高い志をもって、理念を追求する事の大切さを物語っている。
ブレーク・ノードストロームの言葉が心に残った。「会社の衰退が我々の責任である事はあきらかだと考えている。経営者が一番下に位置し、顧客と販売員が一番上に位置する逆ピラミッド型の組織構造を確立日、会社の問題に対する責任を受け入れた。」経営者の姿勢、理念や哲学の欠如、志の欠如が衰退のもっとも大きな原因だと考える。
その覚悟が社内に伝われば、まさに規律のある会社であり続けるのだと思う。
 
 そうはいうけど、現実は違う、とよく耳にする。 理想と現実は違う、といわれる、自分もできていないのに、棚に上げて、理想論を語る事にも抵抗はある。 しかし、“現状はこうだから仕方ない”と理想を下げていては、いつまでも発展はないと思う。 思った事は実現する、という通り、何と言われようと、いつも自分の理想を語り、理想を目指していきたいと思う。
以上です。
 

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プロフィール

島原俊英

名前: 島原 俊英
(しまはら としひで)
年齢: 1962年11月23日生まれ(47歳)
家族: 妻、息子、リーフ(ミニチュアダックス)
趣味: スポーツ全般 & 読書
特技: 少林寺拳法 3段

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