次世代リーダー育成塾 “こころざし”の平成23年5月度レポートです。
 
 本書は、ドラッカー全体を俯瞰的に眺め、全体を包括的に理解するために、とても良い本だと思う。 また、最も重要だと思われる点を瞬間的に、視覚的に、とらえるためにはとても有効である。 しかし、当然のことながら、ドラッカーの思考のプロセスを追体験したり、行間を読んだりしながら、自分でドラッカーの言葉の意味するところを深く思索するためには、原書にもどる必要性を改めて感じた。 ドラッカーの思想を深く理解し、自分なりの解釈をしなければ、実際に日々の経営への落とし込みをするのも難しいのではないかと思った。
 
社会生態学者ドラッカーの言葉は、根源的な問いかけであったり、物事の本質を考えさせられる使い方であったりする。 その意味するところを正確に理解するためには、いわゆるこれまでの常識や固定概念にこだわらず、ドラッカーの考え方の背景にある社会のあり方や人の生き方を理解して読み進めなくてはいけないと思う。
今、この変化の時代をどうリードするべきなのか。 企業の目的とそのあり方はどうあるべきか、などを考えるために大切な定義や問いかけを、ドラッカーは数多くしている。
 
企業や組織というのは、大抵、変化を歓迎しない。 従来通りのやり方を踏襲する方が楽だし、リスクがないと考えられているからだ。 しかし今、変化は確実に起きている。 そして、その変化に対応しない事の方がよりリスクを抱えることになる。 あらゆる組織のリーダーに突き付けられているのは、この歴史的変化の時代に直面する全ての組織を変革させるという課題であり、変化を機会ととらえ、変化をリードする事であるとドラッカーは言っている。
 
ドラッカーの著書の中で非常に大事だと思われる「顧客の創造」、「イノベーション」、「チェンジリーダー」ということに関する記述が課題図書では不十分だと感じたので、他の図書も参考にして、特に有名で大事な言葉を抽出してみた。
「企業の目的は、顧客の創造である。 したがって、企業の二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。 それがマーケッティングとイノベーションである」
「『顧客は誰か』との問いこそ、個々の企業の氏名を定義する上で、もっとも重要な問題である。やさしい問いではない。まして答えのわかりきった問いではない」
「イノベーションとは意識的かつ組織的に変化を探すことである。それらの変化が提供する経済的、社会的イノベーションの機会を体系的に分析する事である」
「イノベーションにはリスクが伴う。 しかし、イノベーションを行わない事の方が、リスクが大きい。 イノベーターはリスクを明らかにし、それを最小限にする。」
 
リスクをとってチャレンジするという事は、口で言うほどたやすいことではない。 しかし、ドラッカーは次のように言っている。 「変化の流れを変える事はできない。 できるのは、変化に先んじて待ち構えることだ。 自ら変革期間(チェンジ・エージェント)たれ。 変化対応でなく変化創造こそが企業が次なる社会に生き残る道だ」
私たちが“こころざし”で、当初から目指していたところは、この変化をリードするということではなかったかと思う。 
 ポスト資本主義、ネクスト・ソサエティがどういうものになるのか、どういう社会にしたいのか、ビジョンが問われるときだと思う。
 
 関連図書として私が読んだ本の中から、参考になったものを2冊紹介します。
 ・別冊宝島 まんがと図解でわかるドラッカー
 ・DVDだからわかるドラッカーの
マネージメント理論
 
 ドラッカーの考え方を、我が社の経営にも活かしていきたいと思います。
以上です。
 

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プロフィール

島原俊英

名前: 島原 俊英
(しまはら としひで)
年齢: 1962年11月23日生まれ(47歳)
家族: 妻、息子、リーフ(ミニチュアダックス)
趣味: スポーツ全般 & 読書
特技: 少林寺拳法 3段

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