社員への手紙 その25
2011年3月 1日 07:00
今回は、平成15年9月30日に書いた10月度の手紙です。
拝啓
秋晴れの気持ちよい天気が続いています。中学校や小学校の運動会が各地で行われ、スポーツの秋を存分に楽しまれているのではないでしょうか。子供達が大会に向けて一生懸命練習した成果をだそうと、躍動感あふれる競技や演技をしているのを応援するのはとても楽しいものです。
盆工事にかけて始まった忙しさが、続いています。皆さんには、大変ご苦労をかけています。6月の段階で、非常に落ち込んでいた業績を、盛り返してきています。長期にわたる大きな案件も継続しています。ブロイラーの関係の仕事では、佐土原のサンフーズの設備工事に引き続き、都城のエビス商事、鹿児島経済連大隅工場の設備工事も行っています。私達の会社の主要な仕事の一つですので、今後ともブロイラー業界が業績をあげていけるように、より良い設備・機械を納めて行きたいものです。
現在、二つの現場に出張をしています。ひとつは金沢の現場です。食肉の加工工場の建設現場に山本等班長・三樹喜明班長・本田真さん・内山田保さん・谷口光幸君の5人が8月20日から1ヶ月以上にわたる出張に行っています。安全対策以外にも管理が非常に厳しく、工事の進捗がままならない中での作業のようです。朝晩の冷え込みも厳しく、風邪で体調を崩しがちのようですが、無事故での作業を続けてくれています。
もう一つは、ソーセージをつくるスモークハウスの仕事で、黒木初寿班長・中島義文さん・黒木浩一君の3人が宇都宮の現場に行っています。他社の工場に入っての応援の仕事ですので、建設現場とは、また違った苦労があると思います。
最近、弊社を含め3社同業者で作ったグループの記事が、良く新聞などに取り上げられています。以前は日向地区鉄工協同組合があり、日向地区の7社が活動をしていました。その中で共同受注や社員の技術レベル向上などの考えが一致した3社が一緒になって、新しく「ひまわり工業会」という共同受注グループをつくりました。先日行われた溶接コンクールでは我が社から出場した皆さんの頑張りもあり、上位6位を私達の会のメンバーが占めました。ちなみに我が社からは中島陸夫さんが3位に入賞しました。おめでとうございます。10月3日から5日まで、延岡総合文化センターで行われる宮崎テクノフェアにも出展します。製品の写真パネルやポスターの展示を行う予定です。
10月1日から新しい期に入ります。今期の決算の状況を9月末の実績で把握し、皆さんとともに来期の計画作りを始めます。コスト削減を行い会社の体質を強くしていく一方で、設備や人に対する投資を行い競争力を向上させていかなければいけません。一瞬先はどうなるかわからない世の中だからこそ、目標を作り、計画を立てて、行動をしていかなくてはいけないと思っています。
今年度も一年間頑張っていきましょう。
敬具
当社は、設計から製作・設置工事・メンテナンスまで、一貫して行います。 受注型産業です。 一品一様でものづくりを行っています。 設備工事が主体で、お客様の設備投資のタイミングはそれぞれのはずですが、うまく均等化されません。
忙しくなると、自社のキャパを大きく超える御依頼がきます。 現在がその状態です。 休みを返上しての製作や現地工事が続き、社員の皆さんには、ご苦労をかけています。 なんとか今を乗り切っていきましょう。 無事故無災害で、ご安全に!!
以上です。
致知の記事から(2011年3月号)
2011年2月28日 07:45
先週に引き続き、月刊誌「致知」から、引用です。
致知の巻頭の言葉は、論語普及会学監の伊與田覚氏、ウシオ電機会長の牛尾治朗氏、アサヒビール名誉顧問の中條高徳氏がリレーで書いています。
3月号は牛尾治朗さんの順番でした。以下に転記します。
『 2011年は、世界中で変革が始まる年になるでしょう。
日本にも、この変革の荒波は容赦なく押し寄せてくる事でしょう。
しかし、私はこの厳しい時期を、明るい未来への過渡期と捉えるべきだと考えます。
これから訪れる未知の状況下でも、日本の強みをうまく活かす事ができれば、
激流を乗り越えて道を開く事が出来るでしょう。
現段階で明白なのは、グローバリゼーションとIT化がますます加速してゆくことで、
これにうまく対応していかなければなりません。
最近の日本人は、海外にも行きたがらず、活力や意欲に乏しい人が目立ちます。
内向きの意識のままでは働く機会も得られなくなるのです。
ダーウィンは、変化に即応するものだけが生き残ると説きましたが、
状況に応じて自分を再構築できるような柔軟性が求められるのです。
個人も組織も、これから変革を進めて行くうえで様々な選択を迫られることに
なるでしょう。
道を誤らないために、何を基準に選ぶべきか。
ピーター・ドラッカーが示唆に富んだ、優先順位選択の原則を示しています。
第一に、過去ではなく未来を選ぶ。
第二に、Problem(問題)ではなく、Opportunity(機会)に焦点をあわせる。
第三に、横並びではなく独自性を持つ。
第四に、無難で容易なものではなく、
変革をもたらすものを選ぶ。
イノベーションの戦略の第一歩は、古いもの、死につつある物、陳腐化したものを
計画的かつ体系的に捨てることである。
二十世紀に二つの対戦を乗り越え、後半で世界の主役に躍り出た日本の底力は、
まだ十分に発揮されているとは言えません。
過去の成功に案座することなく、昨日をすてて明日に生きる覚悟を持って
道を切り拓いていかなければなりません。 』
牛尾さんのおっしゃる事は、今の日本にとって、とても大切な考え方だと思います。
日本は外圧でしか変われない、と言われますが、外圧を受けた時に、
その状況を逆に利用して、自分の中に取り込んでしまう柔軟性を
日本人は持っています。
いまこそ、坂の上の雲をしっかり見つめながら、自らが変わっていくべき時だと
思います。
以上です。
自分史(その23)、エジプトその3
2011年2月27日 08:30
エジプトで、現地の人が良く食べるのは、豆のスープです。 そして、意外においしいのが、アエイシー(チャパティ)というパンです。休みの日に、近くのパン売り場に並ぶとおいしいパンが買えます。それをあぶって蜂蜜を付けて食べると、とってもおいしく食べられます。
また、とても印象に残っているのが、チャイです。 小さめのコップに紅茶のような色のお茶が入っていて、沢山の砂糖が入っています。 どこに行ってもまず一杯、と勧められます。 夏はとても暑い国だから、甘いものをしっかり取るのかもしれません。
町中にも、チョコレート菓子や、白いケーキのような地元のお菓子が置いてあります。 特にラマダン期間中には、砂糖の消費量が増えると聞いた事があります。
ラマダンというのは、断食の期間の事です。 といっても、24時間完全な断食ではありません。 日が昇ってから沈むまでの間に、食事をしない、というだけです。それじゃ断食じゃないじゃん!と思うのは、私だけではないと思います。 断食の期間は、食糧の消費量が増えるというのも、おかしな話です。
日が沈んでから一斉に道にくりだし、お腹を食糧で満たし、また夜が明けるまでに一日分の食事をする、だから昼間は仕事にならない。ラマダン期間中は、朝から午後2時までしか働かない、というのもこういう理由だと思います。
体にもよくないんじゃないかな?と要らない心配をしてしまいます。
しかし、敬虔な信者にとっては、一年に一回自分の日頃の行いを振り返り、食べ物の有難さを感じるための催事なのだと思うが、時代も変わり、食糧が豊富に手に入り現代では、宗教本来の意義も薄らいでいるのかもしれません。ラマダン期間中は、食べ物や飲み物はもちろん口にしてはいけないし、煙草も、唾を飲み込む、Hな話や、女性に目を向ける事さえ許されないと聞きます。
ワーカーのなかでも、真面目な信者のかたは、とてもいい職人さんで、溶接も一流、勤務態度も一流でしたから、イスラム教にはとてもいい印象を持っています。ハジ(巡礼月)の期間など、裕福な方が貧乏な人々に施し物をしたりしますし、バックシーシも本来は良い行いなのではないかと思います。
イスラム教では、一日5回も礼拝をします。顔や手足を洗い、身を清めて、モスクの中で、お祈りをします。毎朝の5時から町中に鳴り響くスピーカでのアザーンの唱句は耳に残ります。アッラーフアクバル(アッラーは偉大だ)、アッラーフアクバル、アシュハド・アンラー・イラーハ・イラッラー・・・
しかし、日本ではイスラム原理主義のイメージ定着していて、印象が悪すぎます。
とっても友好的で、対日感情も良く、仲良くしたい国です。
本日は以上です。
本気の合宿
2011年2月26日 07:01
先日、九州わくわく塾主催の「本気の合宿」に参加してきました。
西田文郎先生と大嶋啓介さん、増田真一さんのセミナーが行われました。 いずれも気付きの多い内容で、なるほど、そうなのか~、うん・うん、そうだよねぇ・・・!
学ぶことがとても多く、時間をかけてしっかり消化していかなくては、と思いました。 その報告をすこし・・・。
まず、西田先生から。
・人間の脳は、すべての問いかけに答える。
裏目が出た時こそ、肯定的な問いかけを!
(脳への問いかけには、想い、言葉、動作、表情がある。)
・天命を知ることが大事
行かせて頂いている事に気付く、心の目を持つ事が大事である。
・天運に逆らわず、天運を感じていきよ!
・すべての現象は天運!すべての苦は、天の試されもの!考えるな!感じろ!
・「したい事」を考えるのではなく、「しなければいけない事」を考えろ!
・すべてに感謝する心を作れ。
続いて、増田真一さん
・夢に日付を入れよう!
・コミュニケーションの基本は、笑顔で、うなずく、
なるほど~、わかります、すごいですね。
・人は欠けているところが気になる。良いところの方が多いのに気付かない。
欠けているところは個性、それ以外の部分は才能。
・石の上にも3年、でも本当に我慢したのは、石の方。
そして、大嶋啓介さん
・人との出逢いで、視座が変わる、気付きが変わる。
・自分が死んだ後の事を語るのが、こころざし。
300年後を創造(想像)したい。
・大人の生きる姿勢が大事、天から見られている感覚、意識。
・人の心に残るような生き方をしたいと思わないか。
・たった一人の本気が、全体を変える力となる。
・相手を輝かせるのは、相手を変えることではなく、自分が変わる事。
自分のやりたい事、やるべき事をしっかり描き、それに向かって歩みを続けたいと、改めて考え直した、合宿でした。
主催した、エクサイトの山口夫妻に改めて感謝します。 ありがとうございました。
以上です。
マネージメントゲーム報告
2011年2月25日 08:00
昨日は、社員教育の一環で、マネージメントゲームという研修に参加をしました。 管理職と営業職の社員、合計8名での参加です。
アンケートの結果をみると、みんなイヤイヤの参加だったようです。 事前に研修の趣旨と、目的をしっかり説明したつもりでも、今後の自分にプラスになるという受け止め方ではなく、社長からの指示だから仕方がない、という受け止め方のようです。
会社の全体の事をみる視点への理解ができ、戦略的な思考が身につくし、社内に数字で話ができる話ができる社風が作れるから、管理職・営業職全員で受けて欲しいと言ったものの、業務が忙しいから、家庭の事情で、・・・など、足並みがそろいません。
物事は、重要で緊急な事、緊急ではないが重要な事(充実)、重要ではないが緊急な事(要求)、重要でも緊急ではない事(発散)の4つに分類されると言われています。 この中で、緊急ではないが重要な事をつい後回しにしてしまいます。目の前の重要ではないが緊急な事に振り回されて、疲れ果て、重要でも緊急でもないことで、気分を発散させ、重要な事への気持ちと時間を使えなくなってしまう。悪循環に陥ってしまいます。
特に管理職にとって、多様で高い視点・視座を持つことの重要性をわかっていれば、物事の優先順位も変わってくると思います。
マネージメントゲームは、とっても良くできたゲームです。
資本主義経済での企業の役割は、投資・回収を行いつつ、社会資本を増やしていく事ですが、そのことを理解しながら、他社との差別化を行って、利益につなげていくゲームです。
それにしても、若者はゲームに強い。
経済の仕組は理解していなくても、他者と如何に差別化を行い、勝ち抜いていくかということについてのセンスをテレビゲームなどで磨いているのかも。
マネージメントゲームを宮崎県北の経営者仲間とやりたいと思っています。自分とこの経営と重なり合って、楽しい激論が交わされそうです。
本日は以上です。
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