自分史(その16)、熊本大学時代
2010年12月26日 07:00
熊大少林寺拳法部では、主将をさせてもらいました。 第16代目でした。 3回生で幹部になる時に、それぞれの役割が決められます。 基本的には本人の希望を優先し、決まらない場合は、先輩が調整をするというやり方でした。 何事も経験だと思い、“やります”と言った記憶があります。
部の運営方針をどうするのか、いつも幹部間で議論をしていました。 特に副将の上月とは、いつも熱く議論をしていました。 意見が合わない事もしばしばでしたが、懲りずに議論を交わし、意見を戦わせていました。 役割には、主将、副将、渉内、渉外、統制、等々があり、それぞれの役割を意識して運営をしていました。
先輩方の後ろ姿を見ながら、何をすべきかを学んでいたような気がします。 先輩の代、15代には、15周年記念演武大会もありました。 すこし魅せる演武もしたい、ということで、先輩方は、ナイフを使った真剣捕りもやりました。他の武道系の部も参加して、交通センター近くのホールで開催をしました。 何か目標を作り、それに向けて緊張感をもって練習を重ねるというのは、1人1人が成長するいい機会になります。 合掌、鳥丸先輩、お疲れさまでした!結手
主将として受け継がれていくのが、“巻頭言”です。“武夫原頭に草萌えて”という五校寮歌を謳う前に、高らかと吟じるのが、巻頭言です。
ここで、忘れないために、ひとつ吟じてみます。
巻頭言~
仰げば星斗蘭干として 永遠の眞理をささやく(ウォー)
頭をめぐらせば蘇山永々として 我等若人の情熱をそそる(ウォー)
天地のめぐみ豊かなる肥後の一角 立山のふもと、白川のほとり
これぞ我ら熊大少林寺が地なり
いざや歌わんかな踊らんかな狂わんかな 我等剛毅朴謝の調べを
武夫原頭に草萌えて 一(アインス) 二(ツバイ) 三(ドライ) (ソーレ)
仰げば星斗蘭干として 永遠の眞理をささやく(ウォー)
頭をめぐらせば蘇山永々として 我等若人の情熱をそそる(ウォー)
天地のめぐみ豊かなる肥後の一角 立山のふもと、白川のほとり
これぞ我ら熊大少林寺が地なり
いざや歌わんかな踊らんかな狂わんかな 我等剛毅朴謝の調べを
武夫原頭に草萌えて 一(アインス) 二(ツバイ) 三(ドライ) (ソーレ)
五校寮歌は、熊大生なら誰でも歌えます。 熊大医学部出身の先生と、日向市のスナックで謳った事があります。
3回生終了後も時間があれば部活に通いました。 4回生が部活に顔をだすのは、後輩にとっては、とっても迷惑だったかと思います。 そこまでやったのは理由があります。 3段を取るためです。 大学生の4年間は部活に始まり、部活に終わった気がします。
以上
中村さんと大嶋さんのコラボ講演会
2010年12月25日 06:40
来年の2月13日(日)に高鍋で、中村文昭さんと大嶋啓介さんとのコラボでの講演会を行うことになりました。
もともとは、今年の7月3日に高千穂で行うことにしていた講演会です。 4月20日に口蹄疫が発生したために、急遽中村さんの口蹄疫チャリティートークライブとして、大分で開催をしました。 この時には大嶋さんのスケジュールが合わず中村さん単独での講演会でした。 中村さんと大嶋さんのトークライブは、7月以降2人のスケジュールが合う2月に再設定していました。
しかし、高千穂地区で2月に行う事は当初の趣旨とすこしずれてきた事や時期的にあまり好ましくないということで、開催すべきかどうかから見直しをすることとなりました。 準備不足もあり、開催も難しいのではないか、との考えもありましたが、お二人一緒での開催はスケジュール調整の非常に難しいという事もあり、そう何回も変更はできない。 なんとか開催にこぎつけたいということでメンバーの意向は固まりました。
次はどの場所で行うかという事です。 『地域を元気にするために、まず自分から動きだそうよ!』、という内容の講演会がふさわしい場所はどこか? 今、県内で最も前を向いて力強く進む事が必要とされている地域、児湯川南地区でやろうということになりました。
8月27日に口蹄疫の終息宣言が出されてから、川南地区をはじめ口蹄疫災害に直面した児湯地域は、復興に向けて力強くイベントが行われています。
口蹄疫に翻弄された一年でしたが、まさに開拓者魂をもつこの地域は、口蹄疫を経験した事を逆に活かして、口蹄疫があったからこそ強くなれた、という町になるべく顔晴っています。
川南には、若者連絡協議会というものがあり、各種団体が一緒になって街づくりに取り組んでいます。 川南町は開拓者の町というだけあって、域外からの移住者を暖かく迎える土地のようです。 地域の活性化を担うのは、若者・バカ者・よそ者だ、といわれる通り、川南の町を盛り上げているのは、こういう方々のようです。 その中でだんだんと人口の減少も始まり、世代交代も進み、どういう町づくりを進めて行くのかを改めて考えるべき時に来ているのかもしれません。
それぞれの地域で、さまざまな特徴を持っていますので、それらを活かしながら、宮崎県内の各地域が連携していければいいな、と考えています。
開催まであまり準備期間は残されていませんが、今回のこの講演会を開催するにあたり、連携のきっかけ作りをする意味でも、地元の方々と一緒に作っていけるように、声をかけて行きたいと思っています。
あと実質1ヶ月あまりですので、すこし慌ただしくなるかもしれません。 元気ワクワク夢クラブの皆さん、集中力を発揮していきましょう!
以上
Qナビ、会社合同説明会
2010年12月24日 06:52
12月22日は、福岡で行われたQナビ会社合同説明会に参加しました。
昨年は、全学部対象の説明会に参加し、とても多くの学生さんが集まって頂きましたが、専門的な事を学んでいないため技術職になじまない方も多く、年度の後半に理系の学生さんを集めるのに苦労した経緯があるので、今年は初めから理系向けの説明会に参加をしました。
11時から16時の間に全学部対象の説明会が行われた後に、17時から理系の学生対象の説明会が行われました。
参加企業数 19社、参加学生数 約300人、くらいでしょうか。 昨年とは参加した説明会の学生さんの対象が違うので、単純に比較はできませんが、参加数がとても少なく感じました。 理系の学生さんはあまりあせっていないのかもしれません。
企業の参加数も少なく、ブースが半分ほど空いていました。 会場に入ってすぐのブースが空白だったので、さびしく感じました。 ことしの就職戦線も学生さんにとっては厳しそうです。
2時間半の時間がとってありましたが、最後の30分は学生さんもお目当ての所を回り終えたからか、ほとんどの学生さんは帰ってしまい、ほぼ店じまい状態でした。
約2時間の間に、学生さん向けに7回のプレゼンテーションを行いました。 ブースに訪れてくれた学生さんは、皆さんとても熱心に耳を傾けてくれて、さらには一生懸命にメモを取っている学生さんもいて、非常にまじめな印象を受けました。
説明会が終了した後は中州で、キックオフを兼ねた食事会を行いました。 中州といえばモツ鍋だ!・・・と、雨模様の中、モツ鍋屋さんを探して歩きまわりました。 翌日が休みだという事もあったからか、どこもいっぱいで、焼肉屋さんや屋台などものぞきつつ、かれこれ30分以上も探した後、やっと見つけたお店でやっと博多のモツ鍋にありつきました。
詳しい報告は、“社員ブログ”の方であると思いますから、ここでは控えておきます。
いよいよ本年度のリクルート活動のスタートです。 学生さんとの交流や、メンバーの成長と、今年のリクルート活動も楽しみな事がいっぱいです。
以上
発明家 藤村靖之
2010年12月23日 06:00
先週は、発明起業塾のことを書きました。 その時に書かせて頂いた藤村先生のこともご紹介したいと思います。
藤村先生は、もともとは㈱コマツの研究所にいらっしゃった方ですが、こどもがアトピーとなった事をきっかけに独立をされます。 アトピーの原因が家の内装に使われている化学物質だと考え、空気清浄機を発明されました。 その販売台数は当時累計200万台を超えたそうです。
藤村先生によると、「発明」とは、既に存在する複数の素材の組み合わせ。「組み合わせ方が新しければ発明、新しくなければ発明ではない」からだ。素材というのは、原理だったり材料だったり、製品だったり‥‥と、いろいろ。つまり、発明というのは組み合わせに過ぎないのだから、素材をたくさん知っていて、組み合わせ方のコツを知っていれば、だれにでも簡単にできる、との事です。 それならば、最先端の理論や技術を知らなくてもできる。
藤村先生は、発明家、というよりは、哲学者・思想家に近いような気がします。 考え方や、生き方に関するお話が人を惹きつけます。 現代へのアンチテーゼも提起され、違った視点からも考えさせられます。
非電化工房という事も面白いチャレンジです。 経済活動から少し距離をおいている?のも、新しい発想で物事をみるためには、必要なことかもしれません。 新しく発想したビジネスモデルを実際に事業化するためには、困難を乗り越える、更なる新しい発想も必要となります。 藤村先生は、そのことも発明と呼ばれているようです。
藤村先生のエコビレッジも着々と広がっています。 社会のあり方、進み方に疑問を感じ、その考え方を発信している、藤村先生の今後も楽しみです。
興味のある方は、先生のホームページをチェックしてみてください。
以上
こころざし課題図書(平成21年4月度)
2010年12月22日 07:30
“こころざし”平成21年4月分課題レポートは、三枝匡 & 伊丹敬之 共著 「『日本の経営』を創る」 でした。その時に提出した私のレポートを以下に掲載します。
1.はじめに
まず、伊丹さんと三枝さんの日米の企業経営に関する深い洞察力と「日本の経営」に対する熱い思いを感じました。そして、私たちが企業や地域を発展させるためには、組織や地域・経営資源の独自性を認識し、それを最大限に生かす戦略を組み立て、熱い心で展開していくことが大切だと感じました。
経営者人材が枯渇してしまい、それが、「日本の経営」の弱体化を招いているというのが、二人の著者の共通した認識です。企業・地域・家庭等あらゆる団体や組織で、この“経営者人材”が育たなくなっていることが様々な問題を招いているような気がします。この本を読んで、次世代リーダー育成塾“こころざし”を立ち上げたときのことを思い出しました。工業による県北地域の産業振興を図るという目的で“工業振興ビジョン”を作った時に、その産業振興をはかるためには、
まず高い志をもった地域のリーダーを育てる必要があるのではないか?現状に強い危機感を感じて、リスクを取ってチャレンジする使命感や高い志を持つ人材が必要ではないか? 机上で学ぶだけの塾ではそういう人材は育たない。様々な団体や勉強会はあるが、今から新しい塾を立ち上げる意味はどこにあるのか?等の議論を人材育成分科会の中で繰り返し行いました。この本を読み進める中で、企業や地域を発展させる経営者や起業家に必要な要件やそういう人を育てるための条件について再考しました。これからの“こころざし”での学び方や、企業の経営層を育成していくための参考にしていきたいと思います。
2.経営者人材の要件
企業や地域を率いるリーダーとして大切なことは、何でしょうか。三枝さんは、経営者人材の要件として、「論理性(戦略性)」プラス「熱き心」を重視すると言っています。その論理性に関しては、事業ストーリーを作る力と説明しています。戦略作りのところに力点があるようですので、その前にあるべき「理念やビジョン」は、大前提として考えているようで、文中での言及はありません。本来はこれを明確にするところから始まると思います。
何のために事業を行うのか、ありたい姿を描いて、協力者に語ることが、最も大切なことだと思います。そのためには非常に広い視野と高い視点で考え、本質的なものをしっかりとらえる洞察力が欠かせないと思います。その上で、三枝さんの言う現場の一人一人の社員にまで落としこめる戦略ストーリーを描いていくことが大切だと思います。
もう一つ、「熱き心」をあげています。本文中では熱き心は生来のキャラクターで鍛えようがないと書かれています。しかし、心を育て、主体性を育て、使命感や責任感を育てていけば、自分がやらなくてはいけない、という気持ちになり、熱い心につながっていくのではないかと思います。
「組織を熱くする」という話の中に「マインド連鎖」という考え方が説明されています。“一般社員を含む人間の心や厚さ、事業へのコミットメント、そして自律性が大きな意味を生んで、それによって社員の目の輝きが違ってくる。”と書かれています。心を育てていけば、おのずと熱い心も育ってくると思います。経営者は、自ら燃えていかなくてはいけないと思います。こころざしの目標は、自ら燃える人をふやしていくことですね。
3.経営者人材が育つための3つの条件
経営者人材が育つための条件を3つあげています。「高い志」「仕事の場の大きさ」「思索の場の深さ」です。
「高い志」は一流の人と付き合い、高いレベルの環境に身を置くことで得られるのではないでしょうか?居心地のよい場所にいて、同じ考えの人としか付き合わないようでは高い志は生まれにくいと思います。一流の人の考え方に触れ、憧れをもち、自分もそうなりたいと考えることが大事だと思います。「仕事の場の大きさ」は、与えられた今の仕事を懸命にこなし、頼まれたことを断らずに挑戦していく中からより大きな仕事を与えられるチャンスを得ていくことだと思います。「思索の場の深さ」は、歴史観・人間観・世界観を育てることを意識して、多くの人と出会い、多くの本を読み、学び続けるしかないと思います。
4.県北地域の活性化のために
“こころざし”は、その3つの条件を提供できる塾だと思います。1年目の活動で、かなりその可能性が見えてきました。2年目は、より具体的な活動を進めていかなくてはいけないと思います。新しいことを行うにはリスクが伴います。“リスクの死の谷”を越えられるか?“覚悟をきめて果敢に挑戦をする”ための準備をする年にしていきたいと思います。
三枝さんの著書『戦略プロフェッショナル』、『経営パワーの危機』、『V字回復の経営』も、読みましたが、非常に具体的で、現場に密着した視点で、しかも物語仕立てで分かりやすい本ばかりです。 本質的な事に切り込み、シンプルにまとめる事は、かなり深く思索していなければできない事だと思います。この3冊は経営のバイブルといえる3部作です。
課題図書にも大きく心を動かされました。
以上
最近のコメント