植松さんの講演会
2010年11月 6日 04:33
11月1日に行われた「ものづくり講演会(思うは招く~夢があればなんでもできる!)植松電機 植松努さん講演)」のまとめができていなかったので、今日のブログではその事について、書こうと思います。以下に植松さんが講演でお話しされた内容を記します。
いま、頑張れない人、どーせ自分なんて、と考える人が増えてきた。頑張れないと、人から奪うようになってしまう。自信が無い人は、「評論」をして他人の自信を奪う。
本当はみんな前向きだった。誰かがあきらめ方を教えている。日本で仕事が無くなってきているが、これから必要とされる人は、次のような人。“やった事が無い事をやりたがる人”、“あきらめない人”、“工夫をする人”。
「どうせ無理」ではなくて、「だったらこうしてみたら」と考えてみよう。
「よりよく」を求めなくなった人、ミニマム・マキシマムという考え方を持つ人が増えている。よりよくをもとめなくなったとき、社会はだめになる。
給料分だけ働いていると、給料分の人間で終わる。手加減をした働き方をしていると、手加減をした人生の生き方になり、人生の時間がもったいない。
「がまん」とはぐっとこらえて、いつか必ずより良くする事。
人は足りないからこそ、助け合う。足りないからこそ、好きな事をのばそう!
「大好きなこと」が、人を助けられる。大好きな趣味があると世界中の人と仲良くなれる。
欲しいものと出逢った時、何で欲しくなったのかを考えよう。
いやな事はあきらめないで、何でいやなのか考えよう。そこから発明が生まれる。
「わからない事」を、そのままにしなければ、できるようになる。
特別だと必要とされる。普通だと比べられる
できる事しかしないと、成長できない。
失敗したら、成功するまでやればいい。そうすればできるようになる。
夢と仕事は違う。「夢」は大好きなこと、やってみたい事。「仕事」は人の役に立つ事。
大好きな事、やってみたい事が人の役に立つことになった時、夢と仕事が一つになる。
「夢」はたくさんあった方がいい、中途半端だって何もしないよりまし。
できるかどうかわからない事を夢として持つ事はくだらないことではない。
本当にくだらない事は、「何もしない事」「人をばかにする事」「やらない言い訳を言う事」
「明日のために、今日の屈辱に耐えるんだ」 理想を追うのは大変だ。悔しい事がたくさんある。いったんは、泣きながら、退きながら、立ち止りながら、しかし、そこから学ぶことが大事。
歴史は1人が変える。1人1人に素敵な未来がある。
植松さんは、自分の体験から培われてきた人生観から、夢や思いの大切さを語り、自らも追い続けています。これまで、多くの批判や中傷を受けた事だと思います。多くのつらい思いをしてきた事だと思います。だからこそ、今の思いに達して、それが夢を諦められない理由となっているのだと思います。その思いがひしひしと伝わってきます。共感する部分がたくさんあります。子供たちの未来を希望ある明るいものにする義務が私達大人にはあると考えさせられます。そのために夢を語る事をやめてはいけないと思います。
植松さんだからできることだ、とても私にはまねできる事ではない、と考えるのではなく、自分のできる事を、できる範囲で、実行していきたいと考えています。そうしないと、“感動(感じて動く)”、した意味がなくなると思うから。植松さんの思いを受け止めて、繋いでいきたいとおもいます。
昨年は年間370回の講演をこなしたという植松さん。ときには、自分の体にも気を配ってください。健康でいてください。日本のために、将来を担う子供たちのために。
以上
内定式について
2010年11月 5日 06:30
11月1日(月)は、我が社の“内定式”でした。
今年我が社は、来春卒業予定の4名の学生さんに、内定を出しています。昨年10月から求人活動を行っていますので、5回にわたる会社説明会とそれに引き続き行った数回にわたる選考会の中で4人は選ばれてきましたので、その4名は、お互いを知りません。4名が顔合わせを行うと共に、社員さんにも紹介をして、入社への意欲を高める事が目的です。
福岡から2名、大分から1名、宮崎から1名というメンバー構成です。どんな人が同期で入社するのかな?と、不安と期待でいっぱいのようでした。
当日は、16時に会社に集まってもらい、1時間私からお話をしました。会社の経営方針について、今年度の経営計画について、社会人として大事にして欲しい事、4人に期待する事、等々です。その後、就業後社員全員に残ってもらい、4名の紹介を行いました。緊張した面持ちでしたが、それぞれ自己紹介と抱負を語ってくれました。
一度ホテルにチェックインした後、植松さんの講演会に参加してもらいました。講演会は、社員全員の参加でしたので、社員さんと一緒に植松さんの講演会を聞いてもらいました。
講演会の後は、弊社社員4名との懇親交流会を行いました。21時30分頃から、24時くらいまで、食事をしながら飲みながらの懇親会でした。日向市の“旬菜屋”という隠れ家っぽいお店で、美味しい食事を食べながら、交流も進んだようです。
その後、4名はホテルの一室で2時まで2次会を続けたとか・・・。
翌日は朝からホテルに迎えに行って、平岩小中学校に向かいました。そして、平岩小中学校でのロケット教室に参加してもらいました。6年生と一緒にロケットづくりをして、打ち上げにも参加しました。6つくらいに分かれて座ったグループに1人ずつ分かれて座って小学生と一緒に作りました。配られたロケットキットを付属の説明書を見ながら、小学生と一緒になって作りました。“部品が見つかりません!”、“ここはそうすればいいんですか?”、“この部分がうまくできません!”など、質問を受けながら、ワイワイガヤガヤ楽しげに作っていました。
完成したら、いよいよロケット打ち上げです。小学生に交じって自分の順番を待ちます。ちゃんと発射するのか、ちゃんとパラシュートを開いて降りてくるのか、ドキドキです。小学生に交じっての大人の参加でしたので、注目を浴びて、尚子ちゃんコールもあがっていました。
二日間にわたる内定式でしたが、改めて話をして、4名の素直さと前向きさを感じました。4名の方に改めて会社の一員となるイメージができていればしあわせです。
以上
旭化成日向共栄会
2010年11月 4日 06:23
父は、いろいろな会の会長をしていました。親しい仲間の方々といろいろな会を立ち上げ、その中のいくつかの会で長年会長職を務めていました。旭化成共栄会もその一つです。この共栄会はちょっと変わった異業種の交流会です。もともとは、旭化成と地域を繋ぐ役割を果たすための会だったと思いますが、会員が旭化成との取引先だけでなく、幅広くつながっていったため、極端に依存する事もありません。旭化成関連企業の方々との交流は会活動の中で行いつつ、程よい距離感を保ちながら、地域の中で共存していく面白い団体です。
主な活動は、講演や研修などの学ぶ場と、コンぺや懇親会等の交流の場に分かれています。太協工品販売の太田会長を中心に、ゴルフ部会と研修委員会に分かれて企画を練っています。コンペは年6回、研修活動は年に2~3回です。研修活動は講演会を中心に行っています。講師には、日向市長や旭化成支社長、その他研修委員会で案を出しながら、会員に学びと交流の場を提供しています。
11月12日(金)、13日(土)に、研修旅行が行われます。トヨタの工場見学や、西日本総合展示場で行われる“福祉機械展”の視察に行きます。1台のバスを貸し切って、泊りがけでの研修旅行です。参加者の皆さんと交流し、親交を深めたいと思っています。
今、いろいろな会が会勢を減らしています。以前のように会に入っている事がステータスだとか、会内の人と知り合うことで仕事につながるという事は無くなりました。 ただ所属して、会費だけを払い続けることに疑問を感じ、やめる人が増えていると思われます。会の存在意義が問われる時代となりました。しっかりと目的をもって活動をすることを求められるようになりました。共栄会も地域コミュニティーとしっかり結びつき、地場企業の存在価値を高める活動をしていけるような活動を検討中です。産業教育への関わりだとか、地域の環境整備への関わりというものです。共栄会の活動を通じて、信頼しあえる経営者同士のネットワークが広がっていければいいなと考えています。
以上
こころざし課題図書(平成20年7月度)
2010年11月 3日 08:30
昨日は、平岩小中学校でロケット教室を行いました。6年生のクラス27名で参加してくれました。11月1日の講演を小学生用にした45分間の植松さんのお話しのあと、約90分使って、ロケットを作りました。みんなでわいわい言いながら、自分のロケットへのデザインも様々に工夫しながら、自分だけのロケットをみんなが完成させました。
そして、グラウンドにでて、植松さんが用意していた発射台にロケットを取付け、2人ずつ順番に打ち上げをしていきました。準備完了のレバーを押して、全員でカウントダウン。5・4・3・2・1・発射、大歓声が上がります。空高く飛んで、上空で逆噴射、パラシュートを開いて降りてきました。順番待ちをしている時の不安な気持ちから一転、自分のロケットが見事に飛び立った時の喜びと感動に、子供たちの笑顔があふれていました。
植松さんは、作り方は教えないから、自分達で考えて作ってください、と言います。「失敗する事は恥ずかしい事ではありません、悪いことでもありません、失敗したらやりやりなおせばいいんです。自分で考えて、自分でしらべて、自分でやってみて、そこから学んでください、と言います。人のやっている事を見たり、聞いたりする事も大切です。やった事が無い事を楽しんでやり、あきらめずに、工夫をしてください。わからない事をそのままにしなければ、必ずできるようになります。失敗をしたら、じゃあどうすればいいのかな、と考えてください、そうすれば失敗は楽しくなります。」
植松さんの感想の中で、印象に残っていた言葉があります。「平岩小中学校のみんなのロケットをつくるスピードはとっても速かった。90分作っても完成しない学校もあるのに、みんなは45分で終わって、自分達のロケットの装飾やデザインを楽しむ事ができた。それは、みんながお互いに聞いたり、教え合ったり、助け合ったりして作ったからだ。」 ロケット作りは個人作業だけれど“助け合い”、“教え合い”、“学び合い”が、チームとして個人の力を引き上げて行くという事を改めて学びました。
今回は「日本のもの造り哲学」です。平成20年7月度の課題図書です。
1.はじめに
本書を読んで、戦略的な考え方の必要性を改めて感じました。景気の動向や経営環境の変化に右往左往すること無く、5年先10年先を考え、少しのことではぶれない筋の通ったものの考え方や戦略を持つためには、本書にあるように歴史や地政学を踏まえ、本質的な考察と基本的な論理に基づいた戦略が必要であると思いました。少子高齢化、環境問題、新興国の経済発展と追い上げの中日本のモノづくりがどうあるべきかというしっかりしたビジョンが必要だと思います。
本書の中で、現場の組織能力や競争力と会社の収益力を重層的に捉えて、それぞれについて分析をし、個別の課題を明確にしてあることが非常に参考になりました。“擦り合わせ大国日本”として「もの造り能力」を鍛えてきたことが、これまで日本の競争力を支えていて、収益力とは切り離して評価しなくては本質的な課題は見えてこないということがわかりました。
2.もの造り現場の組織能力
もの造りの組織能力ということの定義と中身が明確に記されていて大変よく理解できました。もの造りの組織能力とは、効率的なオペレーションを安定的に実現していくことを可能たらしめる能力のことで、組織能力を発揮するための手法として、製造業としては基本となっている5S、作業の標準化、TQC、改善活動等の個々の仕組みが束となって全体として、企業独自の「ルーチンのシステム」すなわち「しくみ・仕掛け」の集大成になっているということを理解して、これらを地道に磨いていかなくてはいけないということが改めてよくわかりました。トヨタという会社は、規模からいっても業態から言っても製缶業を営む当社のモデルとなるのかと思っていましたが、常に進化する仕組みや作業の標準化によって改善を固定し、組織のメモリーに改善内容を保持するメカニズムなど、ベストプラクティス企業として“まね”をすべき点がたくさんあることがわかりました。自社においては、仕組みを整えていくと共に、考え方や意識を定着させていきたいと思います。 “能力構築に終わりなし”の精神で!
3.戦略構築能力をもった強い本社
製品を“いかに作るか”は得意だが、“何を作るか”を考えることは、難しいことです。弊社の営業は、自社の製品や技術を売るのではなく、御用聞きです。そもそも自分も含め幹部が自社の組織能力を生かす事業や市場を見つけるための戦略構築能力を養っていかなくてはいけません。事業の絞り込みや新事業の開拓を行うために、自社の掘り下げにより課題や強みを再認識し、改めて顧客の視点でマーケットを見直していきたいと思います。戦略構築を行うために必要なこととして、今後取り組んでいきたいことを3つあげます。①自社の組織能力の種目と合致するベストプラクティス企業を見つけてそこから仕組みや製品を学ぶ、②深いところからのブランドの構築、要素技術化の段階からブランド性のベクトルをあわせた商品を開発する。このためには、客先との連携を密にして、客先の困りごとの解決や提案を行う。③専門企業によるネットワークを形成し、その技術分野や市場の重なるところで新たな強みを発見し、魅力的な事業や市場を見つけ出す。産業横断的・業際の分野でチャンスを発見する。
これまで300以上の事業を立ち上げたある発明家は次のように言っています。起業を行うときには、“得意”と“儲かる”重なる分野でやりたがる人が多いが、あまりうまくいかない。“好き”と“いいこと”が重なる分野で発想する方が良い。
“こころざし”で異業種の皆さんと“ワクワク”するよう製品や事業の着想をうみだしていきたいと思います。 以上
社員への手紙 その8
2010年11月 2日 06:30
昨日は、ものづくり講演会が行われました。日向市中小企業振興計画の実行・推進のためにできた、事業推進会議が年1回行っている講演会です。昨日は、北海道の植松電機さんのお話を聞きました。とってもすばらしい内容で、あっという間の90分でした。植松さんも聞き手の反応が良かったので、つい横道にそれて、時間をオーバーしてしまったとおっしゃっていました。
今日は、平岩小中学校でロケット教室です。子供たちが自分の作ったロケットを発射するときの不安な気持ちから一転して笑顔に変わる瞬間がたまりません。そして、打ち上げが成功し、喜びと自信にあふれた顔つきにかわります。我が社の2011年度入社予定者も参加します。楽しみです。
ところで、今日は、平成14年5月30日に書いた、6月度の手紙です。
拝啓
五月に入り雨模様の日が続きましたが、やっとさわやかな風の吹く日々になりました。
日差しが強く、熱いくらいの日中に比べてまだ朝晩はひんやりとするようです。
皆様も風邪など召されないように、お体には十分お気をつけください。
5月に入り個人面談をはじめて、すでに3分の2の方が終了しました。
皆さんの考えていること、日々の勤務のなかで感じていること、今困っていること、欲しいもの、会社や同僚に望むこと、そして3年後にどういう会社にしていきたいか?など、30分からときには、1時間をこえていろいろな話を聞かせていただいています。
面談はこれが2回目になります。1回目は1999年6月に行っています。そのときと比べてみるとかなり印象が違います。1回目のときは、皆さんの方から話しづらかったのではないかと思いますが、それでもいろんな意見を出してもらいました。しかし、その内容はかなり後ろ向きな意見や周りへの不満や批判が多かったような気がします。それを自分たちの手で変えてやろうとか、自分はこう変わっていこうというエネルギーがあまり感じられませんでした。しかし、悪いことばかりでもありませんでした。このとき出た意見の中から旧1・2課の壁を破る問題や空き地の有効利用など、未だ途中ではありますが、改善につながっているものも多くあります。
それに対して、今回は前向きな意見が多く出てきています。みなさんが問題点を共に認識し自分のなすべきことがわかって、目標を持ってきているのではないかと感じています。皆さんと話をしていても、とても楽しくあっという間に時間が過ぎていきました。これからも自分たちの会社をどういう風にしていきたいかを、いろいろな機会をとらえて、みなさんと話していきたいなと思います。まだまだまだいろいろな解決すべき問題はあります。それを一つひとつ乗り越えていくことで、目の前は大きく広がっていくのではないかと思います。今回たくさんの宿題を頂きました。優先順位をつけて、みなさんと一緒に実行して行きたいと思います。
自己申告書の設問のなかで、自分は今の仕事に向いていると思いますか?というのがあります。この設問にたいして、自分はどうかわからないという人にこう説明しています。「向いているというのは、器用だとか覚えるのが早いとか言う意味じゃないよ。その仕事に飽きずに、自分の能力を伸ばし、プロとして高い水準で仕事を完成させる努力を続けられるか?ということだよ、そのためには、その仕事に興味をもって自分なりの工夫をすること。そうすることで、仕事が好きになりいつも努力を続けられるはずだから」 一人ひとりの力の結集が会社の力です。個人のレベルアップ無しに会社の格が上がることはありません。もういちどじぶんの長所を見直し伸ばしていきましょう。自分の人生を大切にして、一歩ずつ自分の願う方向へ切り開いていくしかありません。急がず怠けず悔いのないよう着実に前進していきましょう。 敬具
社員の皆さんとのコミュニケーションを取る機会はそれほど多くありません。自分の思いを語るだけの一方通行になっているような気がします。もっと社員さんの声を聞く機会を増やしていかなくてはいけないと思っています。
以上
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