社員への手紙 その21
2011年1月25日 06:30
今回は、平成15年5月30日に書いた6月度の手紙です。
毎日雨が降り続き、ちょっとした晴れ間もとても気持ちよく感じます。台風一過、大量の雨と風を伴った台風でしたが、湿気を一緒に運んで行き、しばしの間でもカラッと晴れて欲しいものです。
4月と5月は当社にとって大変厳しい月でした。今期に入って以来、芳しくなかった業績がこの2ヶ月で更に落ち込んでいます。この時期、どの産業もどの地域も厳しいという話を聞きます。全世界的な様々な不安要因が影響しているのかもしれません。
しかし、その中で全ての会社が、何とかしようと努力をしています。そして、我が社も含め生き残ってきた会社は、なにかその理由をもっているはずです。我が社もお客様への緊急の要求に対応するなど、様々な要望に応えていくことで、必要とされ、仕事を続けてくることが出来ました。また、幸いにして経済が伸びている時代には設備投資も盛んに行われ、一生懸命応えていくことで成長してきました。しかし、経済が収縮し、設備投資が控えられ、すべての企業にまわるだけの十分な仕事量がなくなってきた現在、企業に求められるものも非常に厳しくなってきています。
こういう時期にこそ、一致団結して、全員が危機感をもって、乗り切っていかなくてはいけません。会社を強くしみんなの生活を守っていくためには、全員が助け合い協力しあい、時にはみんなで辛抱をしていかなくてはいけません。逆に考えると、変化した厳しい環境に対応し生き残っていくための仕組みと体力を作るチャンスかも知れません。
お客様も大変厳しい競争の中を生きています。特に食品製造会社は、安心・安全な食品や食材を製造し、消費者に届けることを強く求められ、会社のすべての業務内容と設備がそれに対応できるように変わりつつあります。我が社がそれにどう貢献できるのかを考えていかなくてはいけません。
環境の問題、景気の問題、設備の問題、メンバーの問題、お客様(?)の問題、まわりに問題の原因を探し、そのせいにしていたらきりがありません。そうではなく、本当に良い物を求めるお客様に応える品物・サービスを作れる体制になっているのか? 技術向上に努めているのか? その目的のために力を合わせる思いを持っているのか? を自らに問い掛けることが大事だと思います。 委員会で決められたことを一つひとつ守っていくこともそのことにつながっていきます。体が目覚め、すぐ体が動き出すように朝の体操をしっかりやろう、会社の中をきれいにし、吸わない人に迷惑をかけないようにタバコは決められた場所で吸おうなど、どれも小さいけれども、非常に基本的で大事なことです。
物作りを仕事としている私たちは、基本的なことを徹底して行うことから始め、より高いレベルを目指していかなくてはいけません。本物を求め、ムダをなくし、より高い品質のものを作っていくために全員で努力をしていきましょう。
以下は、賞与支給に当たり、明細書に同封した文章です。
毎月、その時々に私の考えていること、皆さんにお伝えしたいことを文章にして、給料明細と一緒にお配りしています。今回は、今年度の夏季賞与の支給にあたり、一言付け加えさせて頂きたいと思います。
昨日6月25日(水)に就業時間中の貴重な時間を使って、我が社の現在の経営状態を説明し我が社の会計年度末である9月までの3ヶ月間にやるべきことの確認と協力のお願いをしました。
信用力や技術力とも高いものをもっている我が社ですが、売上げ規模と従業員数にふさわしいだけの組織的な運営や管理が出来ていません。我が社はかなりの潜在力を持っていますから、全社で一丸となってやるべきことを当たり前にやっていけば、きちんとした利益を生み出せるはずです。個人的な都合やわがままにこだわって本当に大事なことを忘れること無く、我が社の社員全員が会社の競争力を伸ばすことに努力し、一人ひとりの技術力を向上させ、利益を出し、毎日の仕事にやりがいを感じられるようにしていきたいものです。
今期、今までのところ残念ながら非常に悪い業績です。夏季賞与も1ヶ月の給与の5割しか出すことが出来ません。良いときには、みんなで喜びを分かち合いましょう。しかし悪いときにはみんなで我慢をしていくしかありません。厳しい時期ですが、みんなで協力し、乗り切っていきましょう。もし、各種ローンを組んでいるために、支払いが出来ない方がいらっしゃったら、ご相談ください。今回の特別な事情を考慮し、9月末までの返済をお約束いただいて、会社からの貸し出しを行います。
一人ひとりの努力を全体の成果に結びつけるために、我が社がもっともっとレベルを上げていけるように、ともに頑張っていきましょう。
敬具
明日をひらく言葉(1)
2011年1月24日 06:30
致知出版が出している、日めくりカレンダーに 「明日をひらく言葉」があります。
これまで、致知に掲載をされた方々の言葉を31日に割り当ててあるものです。
その文章の1日から10日までを掲載します。
1.どんな仕事であろうと、自分を作り上げるために仕事をする。仏教詩人 坂村真民
2.本物は続く、続けると本物になる。 教育者 東井義雄
3.美しい心を持ち、夢を抱き、懸命に誰にも負けない努力をする人に、
神は「知恵の蔵」から、一筋の光明を授けてくれる。 京セラ会長 稲盛和夫
4.最大のサービスとは、君の人格を上げることだ。 イエローハット相談役 鍵山秀三郎
5.人間の力は、全部出し切らないと増えない。
出し切らずに溜めたら逆に減ってしまう。 元伏見工業高校 山口良治
6.辛い時や壁が立ちはだかった時は、神社にいく。
イライラする時は、感謝の気持ちを忘れているんですよね。 ペリエ社長 和田裕美
7.禍を試練と受け止めて、前進せよ。今からでも遅くはない。しいのみ学園 曻地三郎
8.仕事を天職だと決意してから、仕事が楽しくなった。 ウシオ電機 牛尾治朗
9.一流の男の背景には必ず母親からの影響がある。 巣鴨学園 堀内政三
10.不調な時でも違った収穫がある。 プロゴルファー 宮里藍
先日、宮崎大学で学生に向けて話をした時に、こういいました。 元気や本気は日頃から出しておかないといけない。 いざという時だけ出そうと思っても、難しい。 日頃から本気で取り組んでいるから、“ここぞ”の時にも普段通り力が出せる。 出し惜しみをするな!
と言って、“本気のじゃんけん”をしました。 日頃から力を出し切ることを心がけています。 これって、電池の放電・充電に似ていませんか?
以上
自分史(その19)、宇部興産時代
2011年1月23日 08:00
冬の遊びといえば、スキーですね。
入社当時は、山口県宇部市から、広島までスキーをしに行っていました。 多い時にはひと冬に13回くらい言っていましたから、ほぼ毎週末に近いペースだったと思います。
土曜日に仕事を終えた後、そのまま出発して、夜中にスキー場につきます。 少し仮眠をした後、朝から夕方まで滑って、夜運転をして帰ってきます。 天候が荒れたり、道が混雑したりした場合には、到着が朝方になる事もありましたが、元気に出勤をしていました。 仕事も遊びも精一杯、どちらも充実していた時期かもしれません。 休みが少なかっただけに、貴重な休みを精一杯楽しんでいたのかもしれません。
スキー場は、芸北国際、サイオト、ホワイトバレー、恐羅漢、などでした。 チェーンを付けて、中国自動車道をスキー場に向けて走りました。
当時は、スノーボードは無い時代でしたので、ボーゲンからパラレルまで、段階をおって練習をしていきました。
恐怖をこらえて、如何に前のめりに斜面に突っ込むかが楽しくて、できるだけ高い急斜面の場所まで登っていました。 技術はついていっていないので、斜面の途中でこぶに足を取られて、頭から雪に突っ込んだりする事も楽しく感じていました。
それから、スキー場は女性と行っても楽しいところです。 スキーウエアーに身を包むと別人のようです。 ゲレンデでは、なぜかみんなが輝いて見えます。 今思うと、寒い・危ない・不自由、なところに、何で好き好んで行ったんだろうか? と思います。
福島正伸さんが、よくおっしゃっています。 趣味はすべて、うまくいかないから面白いんだ。 釣りもゴルフも、わざわざ金をはらって、苦労をしている。 これがすべて思った通り、計算通りにいったら、だれもやらない。
スキー場に通ったおかげで、雪道の運転への恐怖心は無くなりました。
つづく・・・
IPE視察
2011年1月22日 07:00
昨日は、宮崎県中小企業家同友会の新春経営者交流会が行われました。
日本で一番大切にしたい会社に取り上げられた日本理化学工業、大山会長のお話を聴くせっかくの機会でしたが、ドタキャンをしてしまいました。 言い訳になりますが、実は出張前の最後の稼働日だったので、片づけないといけない仕事がたまっていて、追われていました。
来週からは、アトランタで行われる展示会にお客様と一緒に行くために、1週間不在にします。 アトランタで行われる展示会は、International Poultry Expo. といって、世界の養鶏や食鳥処理のメーカが機械を展示するものです。
ヨーロッパとアメリカで行われていて、世界のメーカーやユーザーが集まるので、業界情報や技術動向を知るためには、とてもいい機会です。
その展示会に弊社のお客様は毎年参加されていますが、今年は、一緒に行く事にしました。 我が社の客先はヨーロッパのメーカーと提携しているので、手配や会場での待遇など、非常にスムーズに行きます。
また、お客様と一緒に回ることで、単独で回るよりもより深く、幅広く情報に接する事ができます。
今年は、営業社員一人を帯同させることにしました。
日頃は、非常に限られた範囲でしか活動をしていないため、思考も限定的になります。 ときには、世界から日本を見たり、まったく違った価値観を持った人と話をしてみたりする事で、より広い範囲に考えが及んだり、自分を客観的に見つめたりする事もできると思います。
我が社の社員も様々な機会をとらえて、社外の方々との交流や新しことを経験する機会を作っていきたいと考えています。
以上
会社説明会
2011年1月21日 08:00
今年も、会社説明会を福岡で行います。 合同企業説明会に参加した後に、単独での会社説明会を開いています。2月2日の本番に向けて、準備が進みます。
昨日は、そのリハーサルを行いました。 リクルートチームメンバーで打合せを行い、役割分担を決め、リハーサルを行います。 司会者の営業技術部黒木課長が自己紹介も織り交ぜながら、進行をしていきます。 まず、私からの会社概要、我が社の特徴、今の経済環境と我が社の置かれた業界動向、学生さんへのメッセージ等々、約40分かけて、お話をします。
引き続き、設計や製造の仕事の中身について営業技術部山本部長がコーディネートしながら、進めて行きます。 プレゼンテーションに慣れていない若手リクルーターを上手くリードしながら、学生さんにわかりやすいように、話を引き出します。
実際に行われたプロジェクトを例に挙げて、学生さんたちにものづくりの面白さをどう、体験してもらおうか? どういう風に説明したら、より身近に感じ、理解をしてもらえる妥当か? 議論をしながら、プレゼン内容を詰めています。
リクルート活動は、もちろん次の我が社を担う人材を採用するという目的のために行っていますが、同時に社員さん達に採用活動にかかわってもらい、自社を見つめ直し、自社をアピールし、プレゼン能力を磨く、いいチャンスだと思っています。
このリクルート活動を、経営革新や社員教育の機会ともとらえて、約半年間活動を行っていこうと思います。
以上
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