志 ~こころざし~ 日向中島鉄工所 社長ブログ

インターンシップの受け入れ

2010年10月22日 06:30
            

 

 10月19日から今日まで、インターンシップの学生さんが弊社で職場体験をしています。
4日という非常に短い時間ですが、働くということは、どういうことなのか? 職業人になるためには、どういう心構えで学んでおけばいいのかを考える4日間にして頂きたいと思います。初日に、夢や目標を持つことの大切さや、人生観や職業観について、仕事にのぞむ態度やプロとアマの違い、などについて話をしました。貴重な就業体験ですから、その体験を通じて、将来の夢や目標が具体的に描けて、1年半後に就職するときに向けて、学生生活がもっと充実するきっかけになればと思います。
 
 昔、モラトリアムという言葉がはやりました。青春時代に“なぜ、何のために生きているのか”、という事を考え、思い悩むために、自分の進む道を決められない、という事もあったと思いますが、今、職業観を持てない学生さんが増えているのかもしれません。人のために、世の中のために、役に立つ事が働きがいや生きがいにつながるという感覚が持てないのかもしれません。
  
 工業会の活動を通じて、産業教育に関わっています。教えて先輩の講師、インターンシップや会社見学、そして会社説明会等、産業界の立場から、関わっていきたいと思っています。
 夢や将来像を描き、人に語り、それに向けて具体的な努力をすることの大切さが、今学校で語られているのだろうか?と心配になる事があります。現実社会の厳しさやお金を稼ぐためのノウハウ・テクニックの話など、身の回りのこと、現実的でこまごまとした事ばかりを身につけて、もっと大局的な話や本質的な話、あるいは未来の話に関しては、話されていないのはないかと思います。
 
 だれしも未来の事はわかりません。しかし、大人が勇気をもって“ありたい姿”“あるべき姿”を語る事が大事だと思います。大切にしたい考え方や思いを次の世代に、語っていきたいと思います。
 
 昨日は、みやざき中小企業経営フォーラムの前夜祭を弊社で行いました。宮崎の牛・豚・鶏など、地域の食材や自慢料理を用意し、おもてなしを行いました。基調講演や各分科会の報告者との交流も進み、和やかな中にも本番への期待感と意気込みの伝わってくる前夜祭でした。各分科会の紹介を座長と報告者が行い、今更ながら、どの分科会にも参加したいという気持ちになり、フォーラムの成功をこころから楽しみにして、ワクワクにした夜でした。
 全国には、すばらしい経営者の方がたくさんいる、その方々と出逢い、学ぶ事との喜びを感じて、フォーラムに参加したいと思います。
以上
 
            

 

 いよいよ明日、第19回みやざき中小企業経営フォーラムが開催されます。
 本日は、弊社で前夜祭を行います。豚のももの丸焼や尾崎牛をふるまいます。明日のフォーラム本番を迎え、報告者の方々の歓迎と、スタッフみんなの明日への英気を養う決起大会です。
 
 フォーラムを開催するという事は、かなりエネルギーが要ります。実行委員長からスタッフ一人一人まで、それぞれが仕事の合間を縫って時間を創り出し、一生懸命準備を行ってきました。全国からすばらしい報告者の方に集まって頂いて、地元経営者と共に学びたいという気持ちが自分達の力を引き出してくれます。
 
 誰かのために、という思いがその人の力を最大限に引き出すといいます。北京オリンピックの女子ソフトボールチームのメンタルトレーニングの指導者は、選手1人1人に誰のために頑張るのかを決めさせたといいます。一緒に喜んでくれる人がいるからこそ、顔晴ろう!という気持ちになり、その気持ちが持続するという事を教えてくれます。
 
仲間とともに一つの大きな目標に向かって、挑戦し、力を合わせることは、大きな充実感や感動を得る事につながります。そして、個々の成長につながります。
 
 今回のフォーラムを経験する事により、県北支部の会員企業の経営者の方々は、またひとつ自分が変化し、成長し、精神レベルが上がったのではないかと思います。共に学び、励まし合い、自社の経営と地域を元気にするための大きな力を得たと思います。
 
今回のこの経験は、きっと1人1人の大きな財産になるはずです。そして、この地域の大きな財産になると思います。
これからの県北地域が非常に楽しみです。
以上
            

 

 前回、次世代リーダー育成塾“こころざし”の今月の課題図書を紹介しました。これまでも、塾長やアドバイザーの方の選ばれた数々の本を読んできましたので、毎月ここで紹介をしていきたいと思います。ついでに私の書いたレポートも付けて・・・(^^)。この本を読んでみたいと思うきっかけになれば幸せです。
 まず、第一回目は「資本開国論」と「すごい製造業」です。平成20年5月度の課題図書です。
 
「“資本開国論”は、世界で起きている現象と大きな流れを的確にとらえ、わかりやすく描いている。社会主義国の崩壊による市場経済圏の労働力の増加と賃金の低下という問題、経済構造の自由化やIT革命によるオフショアリングや先進国の直接投資、などである。
 
労働力の急激な増加により、賃金が低下することによって賃金格差が広がる。コモディティー化が進み、大量生産品の製造は低賃金国へ移っていく。もうひとつ、ここでは書かれていないが、世界的な金余りによる投資マネーと新興国による旺盛な設備投資の影響によってエネルギーや原材料の高騰という問題も起きている。
 
いずれもこれからの企業経営への影響は非常に大きい。また、日本社会の規制や保護政策が企業の生産性や競争力の低下を招いているとの指摘もされている。
本書の中で提案をされているイノベーションによって生産性の向上を図ると共に、量の拡大から質の向上への転換を行わなければいけないという説に異論はない。しかし、このことが即、脱工業化ということにはつながらないと考える。
 
 一方“すごい製造業”では、製造業を基盤とした日本型競争力は不滅であるとしている。日本のものづくり企業が開発力や技術革新力も備え、世界の先頭にたつ競争力を獲得しているということ、“ものづくり”は発想をモノに変換するためのあらゆる知識と知恵の結集した産業であり、文明を支える根幹的な産業であるという主張に、強い共感を覚える。
「現場力」という言葉で表わされている部品や装置の研究開発や企画設計、素材の加工や製造、あるいは技術や技能の高度化に向けた様々な工夫改善は、日本のものづくりの強さの源である。
 
また、日本という国の強みは、国民のまじめさ、几帳面さ、器用さにあり、製造業の現場での“対応力”や“改善力”を生かすのに適していると考える。
しかし、社会や産業の構造が変化し、消費者ニーズも高付加価値化とコモディティー化の2極化していることは、事実であり、新興国との価格競争に巻き込まれないためには、日本の製造業は、差別化・高付加価値化に向けて企画開発や技術革新を強化して、未知の分野に踏み出していかなくてはいけない。
 
世界的には多くの人々が貧困にあえいでいて十分な生活環境が整っているとはいえず、今後ともコモディティー製品の需要がなくなることはないと思うが、エネルギーや資源の大量消費に支えられた大量生産社会は、限界に来ている。
省エネで多品種少量生産の洗練された消費社会への転換、温室効果ガスの削減とエネルギー問題としての脱石油化を目指さなくてはいけない。環境問題・エネルギー問題など、人類の抱える多くの課題の解決に向けて、テクノロジーの役割はますます重要となってくる。
特に宮崎では太陽光・風力発電・バイオマスエネルギー等、自然エネルギー及び環境問題に関しての官民挙げての取り組みが必要ではないだろうか。
素材に付加価値を加え、アイディアを形に変えるためのモノづくりの重要性は変わらないが、野口氏の言うように優秀な従業員と現場力を十分に生かすための戦略性、経営力が求められている。
“ものづくり”は多くの可能性を秘めている。広義のイノベーションを実現するために、新しい分野への挑戦を柱にした経営ビジョンを組み立てていきたいと思う。」
 

 

 これまで、製造業がリードしてきた日本経済ですが、競争がグローバル化し製造業が途上国にシフトしていく中、国内の製造業は何をしていけばいいのか、とても悩ましい問題です。 
一つ言える事は、考える事を大企業だけに任せておくのではなく、地域で必要とされる仕事を考え、創り出すことが、中小企業に求められているという事です。
以上

 

社員への手紙 その6

2010年10月19日 06:00
            

 

平成14年3月28日の手紙です。
 
「桜の花も咲きほころび、本格的な春がやってきました。すべてのものが躍動感あふれて活動し始める時期です。
また、卒業、入学の時期でもあります。私たちも、入社したときや何かを始めたときの気持ちを思い出し、新鮮な気持ち、新しい視点で物を考え直してみてはどうでしょうか。
 
次のようなたとえ話があります。
 公園の造成作業をしている3人の土木作業員の話です。
一人の作業員に何をしているのか、たずねました。
 「わたしは、穴を掘ったり、芝生を植えたりしています」と答えました。
二人目の作業員に、たずねました。
 「わたしは、公園を作っているのです。後2週間ほどで完成します。」
 と答えました。
三人目の作業員に、たずねました。
「町の憩いの場となる公園を作っています。子供たちが遊んでも危険のないように、工夫をしています。」と答えました。
 
私たちは、製品を作るときや工事を行うときにお客様が使うときのことを考えて作業をしているでしょうか? 同じ物を作っても、何を考えて作っているか、何処まで配慮して作るかで、出来上がる物も違ったものになってくると思います。また、自分が行っている仕事の意味や目的を考えていれば、仕事の張り合いも違ってくると思います。
私たちは、仕事をしていますか? 単なる作業をしていませんか? やらされるだけの作業ではなく、目的や意味と全体の中での自分の役割を考えた積極的な意味での仕事をすることが大事です。
 
私たちの作る製品は、お客様が毎日の仕事で使って下さる製品ばかりです。毎日、この機械があって助かるな~と思って使ってくだされば、どんなにうれしいことでしょうか。物作りのプロとして、誇りをもって仕事をしていきましょう。 」
 
 “何のために”を考える事の大切さを教えてくれる話です。仕事自身に優劣や上下はありません。どんな思いを持って、仕事をしているかで、その人のやっている仕事の価値がかわります。
 今日の自分は、しっかりとした思いをもって、仕事をしているのかな?
以上
 

第43期 経営方針発表大会

2010年10月18日 06:30
            

 

 先週土曜日10月16日に、我が社の第43期経営方針発表大会を行いました。2001年から始めて、今年で10回目となります。昔、「先輩経営者に経営指針が浸透するには、10年はかかる」と、いわれた事があります。「そんなに時間がかかるならば、少しでも早く始めないといけない」と、未熟ながらも社長就任に合わせて経営指針作りに取り組みました。いまだに、まだまだ不十分な内容だと自覚はしていますが、すこしづつ、自分の気づきは増えています。
 
 今年の経営指針の“まえがき”を、掲載します。
 
「 平成22年10月1日から、当社の43期が始まりました。昭和44年(1969年)の4月に創業して以来、42年目に入っています。会社の目的は、安定した経営を続けて、雇用を守る事、そして社員の成長の場を提供する事です。当社をこれまで支えてきていただいた、従業員の皆さんはもちろん、お客様、協力業者様、取引銀行様、顧問税理士様、その他にも弊社の事業に関わって頂いている多くの方々に改めて感謝申し上げます。
 
 ことしは、40周年記念誌が完成し、多くの方に配布をしました。その中には創業時の思い・精神と弊社の発展の過程が書かれています。会長が亡くなり、丸2年が経過しますが、創業者の思いは引き継いでいかなくてはいけません。それが我が社の存在意義にもつながります。そして、発展の手掛かりになるものです。
会社のホームページも更新しました。(http://www.hn-t.co.jp) 社員代表7名の方にブログを書いて頂いています。我が社の新しい発信力につながっていくと思います。
 
 時代は大きな変革期にあります。時代の変化に対応し、自らが変わっていかなくては明るい未来はありません。こういう時代だからこそ、未来にしっかりした展望を持ち、その目標にむけて、今できる事を着実に、精一杯実行していくしかありません。今年の経営方針策定会議では、未来トークを行いました。人は自分の頭の中に無い事を話す事はできません。また人が想像できることは全て現実のものとなっています。今こそ勇気をもって、未来を描き、語る事が大切だと思います。思った事は必ず実現します。こうありたいという姿をできる限り、明確に描いていきましょう。
 
前にもお話をしましたが、マリナーズのイチローは小学生のころに、プロになった自分を作文の中で明確に描いています。契約金や両親へお礼をすることなど、とても具体的に書いています。そして、そこまでの過程も自分の中で描いています。
だからこそ、日々やるべき毎日の素振りを、小学生の頃から欠かさず、できたのだと思います。才能とは情熱を持ち続けられることだといいます。情熱を持ち続けるためには、自分を卑下するのではなく、あきらめるのでもなく、自分のなりたい姿やありたい未来を前向きに明確に描く事がとても大切なことです。
 
これからも会社のビジョンや将来像を皆さんと一緒に描いていきたいと思います。そして、その実現にむけて、精一杯の努力をしていきます。
 
今年の永年勤続表彰者は、3名いらっしゃいます。
3名とも10年間にわたり、社業の発展に大きな貢献をしてこられました。改めて、感謝申し上げます。これからも、更なる発展のための大きな力となり、積極的なリードを頂けますようにお願い申し上げます。
もうひとつ、表彰したい事があります。昨年度、改善提案を提出して頂いた方の表彰です。大変忙しい業務の中ではありましたが、業務や作業環境の改善の提案をして頂きました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
 
本日の第43期経営方針発表大会に、ご参加いただきありがとうございます。本年度の経営方針計画書は、アンケートや経営方針策定会議で、皆さんから頂いたご意見を参考にして作成しています。その内容を精読し、今年度一年を通じての活動に活かしてください。ご家族の皆さんにもご覧いただき、会社の将来像等についても話して頂ければ幸せです。
 
従業員の皆さんと、ご家族の皆様方の日頃からのご協力に心より感謝申し上げます。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。       平成22年10月16日   」
 
 第43期のスタートを切る事ができました。今期も社員全員が成長し、会社が目標に向けて一歩一歩前進できるように、努力してまいります。
以上
 

プロフィール

島原俊英

名前: 島原 俊英
(しまはら としひで)
年齢: 1962年11月23日生まれ(47歳)
家族: 妻、息子、リーフ(ミニチュアダックス)
趣味: スポーツ全般 & 読書
特技: 少林寺拳法 3段

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