自分史(その11)、熊本大学時代
2010年11月21日 07:00
熊大には昭和56年に入学しました。事前に両親と熊本を訪れ、下宿を探しました。すこし大学から離れた、薬園町というところに決めました。大学から歩いて約10分のところにあり、子飼商店街のすぐ近くです。有働さんというお宅の下宿ですが、家の横に2階建てのアパートを建て、10名程度の学生を受け入れていました。
結局4年間お世話になる事になりますが、賄い付きで、食事の後はすぐ横のソファーでくつろげるなど、快適な学生生活を送らせて頂きました。
工学部機械系には、二つの学科がありました。機械工学科と生産機械工学科です。機械工学科は、熱力学、流体力学、材料力学等に基づいた基礎的な勉強、生産機械工学科は、切削、加工、システム等、生産技術に関する勉強をする学科でした。私は、生産機械工学科に入りました。
しかし、あまり一生懸命勉強した記憶がありません。大学時代の思い出は、部活動やイベントが中心です。そもそもの始まりが、入学式でした。市民会館で入学式を終えた後、バスで学内まで戻ると、多くの先輩方がバスから正門まで並び、部活の勧誘をしていました。その時に誘われたのが、少林寺拳法部でした。
漠然と武道系に入りたいという希望はありましたが、そのときはまだはっきりとは決めていなかったため、やりすごして、下宿に入りました。すると、そこにいた先輩の1人が、機械工学科3回生で、少林寺拳法部でした。自然な流れで、少林寺拳法部に見学に行きました。これも何かの縁か、と少林寺拳法部にそのまま入部をしました。
その先輩の名前は、西先輩といいますが、この先輩とはそれから、就職までつながっていく、腐れ縁となります。いずれにしても、部活の先輩は、どの先輩方も元気よく、かっこよく、大人に見えました。
4月の間は、新入生の目につくように、わざわざ工学部の芝生で練習をし、また、とっても優しく指導をしてくれました。ところが、それから、大変な部活生活が始まります。それまで、怠惰な受験生活を行っていましたので、体がなまっていた事もあって、体のあちこちが悲鳴を上げていました。
また、部活にも慣れてきた5月は、体力強化月間で、走り込みや筋トレ中心のメニューで、毎日部活中心に回っているようでした。おまけに、熊本の梅雨や夏は異常に湿度が高く、2重の意味で体が慣れるまでに、苦労をしました。
少林寺拳法部も、いわゆる体育会系ですから、上下関係も厳しくしつけられました。学内で、先輩の姿を見かけると、合掌をして大きな声で挨拶をしなくてはいけませんでした。飲み会がある場合は、先輩方よりも早く会場に行き、入口の両サイドにならび、合掌と大きな声での挨拶です。とっても特殊な世界ですが、年長者を敬い、立てるという事を理屈抜きに教えてもらったのは、よかったと思います。
熊本大学自体にバンカラの気風が残っていましたので、硬派な雰囲気の中で学生生活を送る事が出来たのも、とってもいい思い出です。
大学編、まだ続きます・・・ 以上
中村文昭さんから広がるご縁、九州ワクワク塾
2010年11月20日 07:30
先日、福岡で行われた九州ワクワク塾の講演会に参加をしてきました。西田文郎先生の講演会、4回シリーズの最終回でした。とっても深いお話しでした。人の脳のお話し、科学的なメンタルトレーニングのお話し、そして、宗教にも通じるのではないかという、生と死についての考え方、等々でした。単なる成功のノウハウとは違うと感じました。
あまり、詳しくは言えませんが、いろいろなノウハウや考え方も教えて頂きました。
しかし、それよりも西田先生の人間に対する深い愛とこの世の中を良くしていきたいという強い思いを感じました。最初は、冗談好きな変なおじさん!世の中にたくさんある成功法則とどこが違うのだろうか?と思っていましたが、世のため人のためを考えて、真剣に生きている人だという事がわかり、多くの人がひきつけられ、集まってくる理由が分かりました。
西田先生のふか~いお話しのさわりだけ、ご紹介します。
人間の脳は入力と出力でできている。脳はその人の能力には関係ない、全ての人の脳は10万台のパソコンより優れている。だから、肯定的な言葉で、自分の脳にプログラムをしなくてはいけない。脳は、言葉にもっとも影響を受ける。全ての言葉を肯定的・ワクワクする言葉に変えろ。否定的な言葉を言ってもよい、しかし、イエスバット方で、プラスの言葉で締めくくれ。
脳をプラスにする言葉は、「神様」という言葉。
苦しい事=神様がくれたプレゼント
辛い事、失敗=神様が私に与えてくれた試練
「自分は活かされている」という事に気づき、感謝の心を力にしろ
六方拝(釈迦の教え)
東に向かい、両親・祖先に感謝し拝み
西に向かい、家族(配偶者・子供)に感謝し拝み
北に向かい、お世話になった師に感謝し拝み、
南に向かい、友人・知人に感謝し拝み、
上(天)に向かい、太陽・空・宇宙・大気の大自然に感謝し拝み
下(地)に向かい、食物をもたらす土などの大自然に感謝し拝め
すぐにでも、実践できる事です。早速“六方拝”を毎日の習慣に加えます。そして、天運・天命に気づく生き方をしたいと思います。私は、「天運」に気づき、今後素直に生きます。
以上
ISO・サーベイランスについて
2010年11月19日 06:30
昨日まで、ISOのサーベイランスが行われました。
我が社は、ISO9001を取得しています。平成20年の1月に取得していますので、2回目の審査で、取得からもうすぐ3年になります。昨日まで、MSAという民間の審査会社の方がいらっしゃって、二日間にわたって審査が行われました。チームリーダの福島さんという方の審査に向かう姿勢が素晴らしく、とても有意義な二日間でした。ISOの審査を通じて、品質管理システム上の問題点を指摘するだけでなく、企業の業績に結び付くような方法を一緒に考えようといって頂いています。
私は、1日目の経営者と総務部の審査に参加しましたが、福島さんの相手の考えをじっくり聴き、引き出す姿勢に思わず、時間たっぷり話しこんでしまいました。あっという間に1時間と40分という時間が過ぎて行きました。同じISOという道具を使うにしても、その使い方によって、考え方によって、毒にも薬にもなります。ISOは余計な仕事で、やらなくてもいい仕事をやらされていると感じてしまっては、まったく身が入りません。会社として、組織として、行うべき事をみんなで決めて、実行するためのルール作りだと思えば当然必要な事だというところに行きつきます。
組織とは、そこに携わる人たちが、仕事を分担し、協力し合いながら、一つの目標を達成するために、作られたものですから、そこには、情報の伝達や共有が不可欠です。全体の事や、一緒に働く他人の事を如何に考えられるか、という事が、組織が成果を出すためには、とっても重要になります。しかし、残念ながら、多くの人は自分のもっている経験や知識の範囲内だけで判断をして、自分の考えのみで動こうとしてしまいがちです。だから、会社では、コミュニケーションや報告・連絡・相談の重要性がいつも言われています。
書いたもので伝えたり記録に残したりする事は、時間がとられて仕事にならない。ただでさえ忙しいのに、わざわざ書類を作るなんてできない、口頭で間違いなくやっているからいいじゃないか、というのが、ISOのルールを守れないときのいいわけです。ところが残念ながら、ちゃんとプロセスを守って、ミスの無いようにできているかというと、それは人次第、人の性格によって、習熟度によって、ミスも多く発生します。自分はやっている!けど、人の事は知らない、となっていないか? 会社として、品質をしっかり確保できる体制・システムができているか?という事が問題です。
当たり前のことを徹底して守れるそういう会社になりたい、と思っています。
以上
盛和塾
2010年11月18日 07:00
月曜日に稲盛塾長の経営哲学の話を書きましたので、。今日は、盛和塾について書きます。
稲盛塾長の主宰する経営者のための塾、“盛和塾”という会に入っています。京セラを一代で世界的な企業に育て上げ、AUの前身となった第2電電を創業され、そして、今JALの再建にご尽力をされています。塾で行われる例会では、稲盛塾長が原理原則の大切さを繰り返し、お話しされます。その中でも、一年に一回行われる全国大会には、必ず参加するようにしています。
この全国大会には、全国から3500名ほどの塾生が集まります。全国に約5000名いる会員の中から7割の方が参加されるというのは、驚異的な数字です。今年で第18回を迎えましたが、最近は横浜国際会議場がいっぱいになり、熱気あふれる大会です。大会は、二日間にわたって行われて、8名の方が経営体験の発表を行います。どの方の発表も胸を打つ内容で、全国には素晴らしい経営者がこんなにもいるのか、と再認識をさせられます。
また、大会の中では、稲盛経営者賞の表彰もあります。塾生には、経営診断基礎資料を提出する事が求められます。そして、その資料を参考にして、それぞれの業種・分野と売上高区分の中で、製造業・非製造業の売上高別各4グループに分けて3位までが表彰をされます。今のこの厳しい時代に経常利益10%を達成するような、素晴らしい業績を残した方々が表彰をされます。塾長の教えを学び頭で理解するだけでなく、実践し、しっかりとした業績を残している方が毎年こんなに大勢いらっしゃる事が素晴らしいと思います。
私も、鹿児島・宮崎地区の塾長例会で、報告をさせて頂いた事があります。入会歴でいうと浅い方ですが、なぜか、塾長例会で報告をしないか?というお誘いがありました。人前でお話しできる様な実績も成果も未だ残していませんが、お話を頂いたのも何かの縁だろうとお引き受けしました。盛和塾の塾生というと、すばらしい会社を経営していらっしゃる経営者の方々ばかりですので、その前でお話をする事は、大きなプレッシャーを感じそうですが、不思議と腹は決まっていました。
特に塾長の前で、綺麗事をいってもどうせ見透かされるのが落ちだから、自分のありのままの姿、抱えている課題・悩みを隠しごとなく、率直に話せばいい、と考えていました。
200人の塾生の皆さんの前で、舞台に塾長と2人上がり、経営体験の発表を行いました。報告終了後、塾長のコメントを頂きます。厳しくも温かい言葉を頂きました。
とってもいい体験をさせて頂きました。そして、いつかは全国大会で発表をしたい、と思っています。
以上
こころざし課題図書(平成20年9月度)
2010年11月17日 06:30
11月度の内定者向け課題図書は、植松さんの著書「NASAより宇宙に近い町工場」です。 「どうせ無理・・・」をこの世からなくそう!という目的のために、すべて自腹で宇宙ロケット開発に取り組む北海道の小さな町工場から、自分も社会もよくしたいと思う全ての人への提言をしています。 「だったら、こうしてみたら!」という精神を学んでほしいなあと思います。
ところで、“こころざし”平成20年9月分課題レポートは、関満博先生の「現場主義の人材育成法」でした。その時に提出した私のレポートを以下に掲載します。
1.ひとが育つということ
企業や地域の活性化には、“ひとを育てる”ことがもっとも大事であり、“企業は、人次第”だということがいわれます。その通りだと思いますが、これほど難しいことはありません。まわりがいくらいいと思うものを与えても本人にその気がなければ吸収しませんし、同じ環境においても当人の受け取り方感じ方次第で、その人にどんな影響があるかは変わります。人は人間関係の中で磨かれ、自らの力で成長していくものだと思います。そういう意味では、関先生のおっしゃっている “人材育成は、きっかけを与えることが重要で、面倒はみないこと”とはとても本質的なところを抑えていると思います。外部と濃密な交流をさせ、将来と希望を語り続けることが大事で、目標と役割が認識できれば、自分に足りないもの、学ぶべきことがわかり、自ら学び成長すると思います。
2.地域の自立とネットワーク作り
現代の日本は、行政組織でも民間企業でも様々な問題が噴出しています。このままでは、ますます政治も経済は疲弊していくばかりです。中央にすべて集めて、中央から指示をだし、横並びで効率を追い求めるやり方では、今後は立ち行かないと思います。“地域が自立し、下からこの国を変えていく”、“最後尾の地域が日本を変える”方法に変えていかなくてはいけないと思います。ないものねだりをするのではなく、ないないづくしの地方や中小企業だからこそできるやり方で、知恵と工夫を出し合い、持てる資源を有効活用していくしかないと思います。そのためには、本書の中で紹介のあった“HOPE”のようなネットワーク組織を作っていくことがいい方法だと思います。中小企業家同友会には、アドック神戸というグループもあります。理念を共有し、しっかりと信頼関係を構築して、共同受注・共同開発をしています。また、地域の活性化を産・学・官・民一体となって、継続的に考える場、“産業振興会議”の設置も必要だと考えています。
3.熱意の源
物事を成し遂げるためには、関先生もおっしゃっているように、こころざしと熱意が必要だと思います。そのためには、しっかりと夢や目標を持ち、社会的な使命感や自らの役割意識を強く持つことです。いかに深い「思い」を抱くか。そういうものを持つようにすることが、私塾の目的の一つだと思います。さまざまな人との“出会い”と真剣な議論を通して、自らの在り方や自分が何をすべきなのかを深く実感できる体験をできたら、高い“こころざしと熱意”が芽生えてくると思います。各地の高い志を持つ人たちと他流試合ができれば、自分たちの本気度を試されながら、より意志を固めていけると考えます。
4.地域に必要な人財育成
“こころざし”を立ち上げる時に、人材育成分科会で、この会がどういう会であるべきなのかという議論をずいぶんしました。地域の活性化をリードする人材が育つということはどういうことなのか?そのためにはなにが必要なのか?
みんないろいろなところで勉強はしているが、それが本当に現状打破につながっているか? 現状に満足せず、危機感を感じて、より広く高い視野と意識をもって、一歩踏み出す勇気をもった人材を育てなくてはいけないと、話し合いました。
現在は、明治維新に匹敵するぐらいの大きな変革期だという人もいます。日本は人口減少時代に入り、環境問題やエネルギー問題など産業構造自体を大きく揺るがす多くの課題があります。しかし、そのことを意識しての事業活動や日常行動への反映はできていないのが現実です。
“こころざし”という場を与えられ、同志となりうるメンバーとの磨き合いという機会を得られたからには、この会活動を通じて、かならずや新しい事業づくりへの挑戦をしたいと考えています。
「現場主義の人材育成法」が、“こころざし”発足のきっかけです。 この課題図書レポートにも、“こころざし”設立時の意気込みが感じられます。改めて、初心を思い出しました。創立時の思いを大事にし、折に触れて思い出すと共に、仲間と共有する事がとっても大切だと思います。どの組織でもありがちな事ですが、それが薄れて来て、何のために活動をしているのかがわからなくなってきてしまいます。このレポートを読み返して、気持ちを新たにしました。
以上
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